「レオン」(1994)が、23日よる、BS朝日「サタデー・シアター」(9:00~)で放送されていたので再見した。
この映画は、殺し屋=悪、警察=善、であるという構図が全く逆で、麻薬捜査官のスタンフィールド(ゲーリー・オールドマン)などの警察が悪者として描かれている。見ている側は、完全に殺し屋レオン、家族の復讐に命を懸けるマチルダ側に感情移入して見ているのである。とくにスタンフィールドの非情で悪党ぶりには見ていて腹が立つ。最後に、マチルダの”贈り物”で制裁を受けるのが、スッキリする(笑)。
この映画がデビューというナタリー・ポートマンが12歳とは思えないほどの存在感を見せている。ポートマンは、その後、一時期学業優先(大学卒業)という時期もあったが、2010年には、29歳でオスカー女優(「ブラック・スワン」でアカデミー賞主演女優賞受賞)となるなどハリウッド・トップ女優の仲間入りを果たしている。
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アパートに戻ったレオンは、隣に住む12歳の少女マチルダ・ダランドー(ナタリー・ポートマン)の、顔のあざに気を止めながら部屋に戻る。
いかれた麻薬捜査官を演じたゲーリー・オールドマン
父親から虐待を受けるなど、優しい大人はいないと思っていたマチルダだったが・・・。
殺しのプロ・レオンは無口だが仕事はきっちりとやり遂げ・・・。
それをドアノブの穴から見ていたレオンは、何事もなかったかのように普段の生活に戻る。
アパートでレオンは、父に殴られ鼻血が出ているマチルダに、ハンカチを渡す。
買い物に行くマチルダは、レオンにミルクを買ってくると言い残しアパートを出る。
約束の正午、スタンフィールドらはアパートに現れ、予告通り、マチルダの家族を皆殺しにして立ち去る。
アパートに戻ったマチルダは、スタンフィールドらに気づき、父の遺体を横目で見ながらレオンの部屋に向かう。
レオンは一部始終を見ていて、拳銃を構えながらドアを開けるのを躊躇するが、泣きながらドアベルを鳴らす彼女を仕方なく部屋に入れる。
殺し屋は、マチルダが生き残っていることに気づくのだが、コカインを見つけたスタンフィールドと共に、その場を立ち去る。
翌日、マチルダは、自分も殺し屋になりたいという希望をレオンに伝え、それを断られると、彼女は窓から銃を乱射してみせる。
アパートを出たレオンとマチルダは、街のホテルに移る。
さらに、体を鍛えてミルクを飲むことを強要されたマチルダは、字の読めないレオンに読み書きを教えるのだが・・・。
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リュック・ベッソンの代表作の一本。
寡黙で飾り気のない凄腕の殺し屋ジャン・レノと、撮影当時12歳になったばかりのナタリー・ポートマンの魅力に支えられた支持と評価で、作品価値が上がったといわれる。
2000人の候補者から選ばれたナタリー・ポートマンは、デビュー作だが”貫禄”さえ感じさせる演技を見せた。クスリでハイになる怪演ぶりを見せたゲーリー・オールドマンは、本作により、過激な悪役がはまり役になった。
スタッフ:
出演:
レオン:ジャン・レノ
マチル・ダランドー:ナタリー・ポートマン
スタンフィールド:ゲーリー・オールドマン
トニー:ダニー・アイエロ
マルキー:ピーター・アペル
マチルダの父:マイケル・バダルコ
マチルダの母:エレン・グリーン
ホテルのフロント係:ジョージ・マーティン
レオン:ジャン・レノ
マチル・ダランドー:ナタリー・ポートマン
スタンフィールド:ゲーリー・オールドマン
トニー:ダニー・アイエロ
マルキー:ピーター・アペル
マチルダの父:マイケル・バダルコ
マチルダの母:エレン・グリーン
ホテルのフロント係:ジョージ・マーティン
フランス/アメリカ 映画
公開
フランス:1994年9月14日
北米:1994年11月18日
日本:1995年3月25日
公開
フランス:1994年9月14日
北米:1994年11月18日
日本:1995年3月25日
前回の記事(「レオン完全版」):http://blogs.yahoo.co.jp/fpdxw092/62915222.html
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