fpdの映画スクラップ貼

「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「マイ・ブルーベリー・ナイツ」(2007)

 
マイ・ブルーベリー・ナイツ原題:My Blueberry Nights2007香港中国フランス)を見た。
 
歌手としては有名なノラ・ジョーンズの映画は、出演作は少ないが、本人役で出演していた「テッド」くらいしか見ていないが「マイ・ブルーベリー~」では主演。
 
ジュード・ロウナタリー・ポートマンなどハリウッドのトップスターが出演しているので見た。ややおセンチ(感傷的)なラブストーリーだが、セリフやラストシーンなどなかなかシャレている。デヴィッド・ストラザーンといえば「L.A.コンフィデンシャル」(1997)で初めて見たが、代表作は、アメリカのマッカーシズムに反対した報道のアンカーマンを演じた「グッドナイト&グッドラック」(2005)だろう。
 
■内容・ストーリー
ニューヨーク。恋人の心変わりで失恋したエリザベスノラ・ジョーンズは、彼の家の向かいにあるカフェに出入りするようになる。
 
 
毎晩ブルーベリー・パイを残しておいてくれるカフェのオーナー、ジェレミージュード・ロウ。「ブルーベリー・パイが売れ残るのは、ブルーベリー・パイのせいではないんだよ」。彼と交わす会話に、心が慰められるエリザベスだったが、二人の距離が縮まったかに見えたある日、失恋相手が新しい恋人といるところを見てしまい、突然ニューヨークから遠い旅へ出る。
  
・・・
「NY(ニューヨーク)~何日目」「NY~何マイル」と時間軸の説明があるが、結局、NYの思い出(カフェ店主との出会い)が忘れられずに戻るという、いわば王道的ラブストーリー。
 
セリフでは「人々の心に残るのは(その人との)思い出だけ」「他人は自分を映す”鏡”のようなもの」と言った言葉があるが、それが監督のメッセージだったかもしれない。
 
 
ナタリー・ポートマンは、主人公のエリザベスが旅先のカジノで出会う女ギャンブラーだが、出番は少ないものの存在感が大きい。
 
他人を信じないタイプで、父親との折り合いが悪く、病院から余命いくばくもないと知らされても、信じない。結果、死に目に会えず後悔する。
 
父親が残してくれた車(ジャガー)は父がギャンブルで勝って購入したものだったが、その車を盗んで、遠ざかっていた負い目もある。父から宅配便(Fedex)が届いた中身は車の保証書等だったというのが、自分よりも上手だったと語る。
 
ギャンブルの借金のカタにエリザべスに車を渡してしまうが「これは渡せない」というのだが、それには裏(どんでん返し)もあった。ネタバレになるが、ギャンブルに負けていなかったのだ。ラスベガスに行くまでの話し相手(カンパニー)が欲しかったのだ。
 
大きな出来事などはなく、淡々としたストーリーだが背景の音楽もよく、後味のいい雰囲気のある映画だった。
 
主な出演:
・エリザベス:ノラ・ジョーンズ 
・スー・リン:レイチェル・ワイズ 
製作:ウォン・カーウァイ、ジャッキー・パン 
製作総指揮:チャン・イーチェン 
 
☆☆☆