スティーブン・ソダーバーグ監督作品の「サイド・エフェクト」(原題:Side Effects)を見た。ソダバーグ監督といえば、デビュー作「セックスと嘘とビデオテープ」(1989)で注目され、「オーシャンズ」シリーズなどで知られる。
「サイド・エフェクト」は、ジュード・ロウ、ルーニー・マーラ、キャサリン・ゼタ・ジョーンズなどが出演しているということで見たが、鬱(うつ)に苦しむ妻が、無意識のうちに夫をナイフで殺してしまう・・・という展開だが、本当にそうだったのか?・・・とんでもないサスペンス&ミステリーが待っていた!
前半は、画面とストーリーに、ふむふむと淡々と流れるストーリーを追っていたが、途中から、なになにどうなっているの、ととんでもない裏があることがわかり驚かされる。
「サイド・エフェクト」というのは薬の”副作用”のことだった。
薬の副作用と、夫殺しにまつわるある犯罪計画に関する副作用という意味でのダブルミーニングになっている。
マーラの以前のかかりつけのドクターがキャサリン・ゼタ=ジョーンズで、ジュード・ロウはキャサリン・ゼタ=ジョーンズに、マーラについての過去の症状などを聞きに行くのだが、マーラとキャサリンの間には特別な関係があり、ある計画が隠されていたのだった。
最近、怖い悪女が登場する映画を偶然にも連続して見ている。
「映画に登場する悪女」という記事を書いたので、そこで、こんなのもあるという映画を何本か見たというわけ。
「サイド・エフェクト」では、殺人を犯しても、犯人が精神状態が正常でなく判断ができない時に実行され、本人が意識のない状態の場合、裁かれず、病院送りとなり治療に専念するということで決着。
しかし、殺人が巧妙に仕組まれていたとしたら・・・。
既に判決が出ている場合には、「一事不再理」で、再審理は行われない原則がある。
内容については、詳しく触れないが、ミステリー&サスペンス映画としては見応えがあった。ミステリーには伏線がつきもの。この映画では、あとになって、あれは、そうだったのか、というのがわかるようになっている。
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