おまけに映画の最後のシーンで、ピーター・フォークが秘書にいうセリフが、あのセリフではないか!(guchさんのお気に入りセリフでもある、あのセリフ!)。
「用があったら口笛を吹きな 駆けつけてやるぜ。
吹き方は知っているだろう」
(映画「脱出」のセリフ)
「影なき男」シリーズ(未見)のニック&ノラ・チャールズのパロディ、デヴィッド・ニーヴンとその妻役のマギー・スミス、チャーリー・チャン警部のパロディ、ピーター・セラーズとその養子リチャード・ナリタ、美食家としてアガサ・クリスティの作品に登場するエルキュール・ポワロのパロディ、ジェームズ・ココと、その運転手役で、現在名バイプレイヤーとして活躍する若き日のジェームズ・クロムウェル、ポワロと同様、クリスティ作品に登場するミス・マープルのパロディ、エルザ・ランチェスター(「情婦」)と看護師エステル・ウィンウッド、聾唖者のメイド、ナンシー・ウォーカー、そして、盲目の執事を怪演するアレック・ギネスなど、その見事な演技を堪能できる。
簡単なストーリーは以下の通り。
ニューヨークのチャールストン(デヴィッド・ニーヴン)夫妻、カタリーナ島のワン(ピーター・セラーズ)、ブリュッセルのペリエ(ジェームズ・ココ)、サンフランシスコのサム・ダイヤモンド(ピーター・フォーク)、イングランドのマーブルズ(エルザ・ランチェスター)は屋敷に到着するが、それぞれが死の危険を感じる。
食事が始まり、現われたトウェインは、12時に、この中の誰かが殺されて、また犯人はこの場にいると伝え、犯人を当てた者には100万ドルを渡すと言い残して姿を消してしまう。
その後、盲目の執事ベンソンマム(アレック・ギネス)が殺され、その謎を検証するうちに、12時となり、トウェインも刺殺されてしまう。
不可解で謎の多い事件ではあったが、やがて、招待客は、それぞれが、トウェインを殺す動機があったことことが分かるのだが・・・。
・・・
推理をしていく中で、ここにいる名探偵全員がトウェイン氏となんらかの因縁があることが判明する。名探偵たちは全員、トウェイン氏を殺す動機があった。
推理をしていく中で、ここにいる名探偵全員がトウェイン氏となんらかの因縁があることが判明する。名探偵たちは全員、トウェイン氏を殺す動機があった。
毒蛇、サソリ、毒ガス、爆弾、部屋を押しつぶす天井・・・名探偵たちは部屋に仕掛けられた危険を乗り越え、真犯人の元にたどり着くのだが・・・。
オールスターキャストのコメディ&パロディでは、「007 カジノロワイヤル」(1967)があり、やはりデヴィッド・ニーヴン、ピーター・セラーズなどが出演していたが、あまり乗れず、面白くなかった。「名探偵登場」も似たようなドタバタの展開でいまいちだなと思っていたが、最後の10分くらいでがぜん面白くなっていった。
とくに変装していたフェイスマスクを外して本当の姿が出てくるところだが・・・さらにその裏もあったという展開にあっと言わせるものがある。
気のきいたセリフが多いのも、ニール・サイモンの脚本の妙味。
ジェームズ・ココが運転手のジェームズ・クロムウェル(若い!)に言うセリフ。
「お前の話はハネムーンの天気予報だ。不要だ」(笑)。
「最後の5ページで真犯人が出てきてどんでん返しになるのだ。100万の怒れるミステリー読者に復讐するのだ。」
「昔から犯人と言えば、執事ということになっている。」
出演:
・ライオネル・トウェイン:トルーマン・カポーティ
・サム・ダイヤモンド:ピーター・フォーク
・ディック・チャールストン:デヴィッド・ニーヴン
・シドニー・ワン:ピーター・セラーズ
・ミロ・ペリエ:ジェームズ・ココ
・ジェシカ・マーブルズ:エルザ・ランチェスター
・ジェームズサー・ベンソンマム:アレック・ギネス
・ドーラ・チャールストン:マギー・スミス
・テス・スケフィントン:アイリーン・ブレナン
・ウィザース:エステル・ウィンウッド
・マルセル:ジェームズ・クロムウェル
・イェッタ:ナンシー・ウォーカー
・ウィリー・ワン:リチャード・ナリタ
・ライオネル・トウェイン:トルーマン・カポーティ
・サム・ダイヤモンド:ピーター・フォーク
・ディック・チャールストン:デヴィッド・ニーヴン
・シドニー・ワン:ピーター・セラーズ
・ミロ・ペリエ:ジェームズ・ココ
・ジェシカ・マーブルズ:エルザ・ランチェスター
・ジェームズサー・ベンソンマム:アレック・ギネス
・ドーラ・チャールストン:マギー・スミス
・テス・スケフィントン:アイリーン・ブレナン
・ウィザース:エステル・ウィンウッド
・マルセル:ジェームズ・クロムウェル
・イェッタ:ナンシー・ウォーカー
・ウィリー・ワン:リチャード・ナリタ
☆☆☆ (ラストのどんでん返しで☆1個追加)
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