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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「ナイル殺人事件」(1978)</span>


 
アガサ・クリスティ原作「ナイルに死す」の映画化作品「ナイル殺人事件」(1978)は、「ナイル殺人事件」の探偵ポワロ(ピーター・ユスチノフ)会話の中で、「オリエント急行でもいろいろ経験した」というセリフがある「オリエント急行殺人事件」(1974)にも匹敵する面白さだった。もっとも「オリエント急行」のポワロ役はアルバート・フィニーだったが。
 
 
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複数の怪しい人物が登場し、最後に全員集合させ、ポワロ探偵が、事件経過の説明と、犯人を特定するストーリー展開は、毎度おなじみ。
 
「ナイル」も、疑惑だらけの人物が多数登場し(ほぼ全員が動機がありそう)、ポワロの仮説に基づき実際に犯行が”それらしく”映像で再現されるが、ひとひねりあるのは分かっているので、犯人はこの人物だろうと予測したがその通りだった(笑)。
おお、fpdもだいぶ推理のコツがわかってきたではないか?(笑)。
 

アメリカの人気女優ランキングでは、常にキャサリン・ヘプバーンと並んで、尊敬の対象という意味でも1,2位を競うハリウッドきっての大物女優のベディ・デーヴィス(「イヴの総て」)も出演。
デヴィッド・ニーブンジョージ・ケネディマギー・スミスといったベテラン俳優・女優や、なんとリビア・ハッセイ(写真)(「ロミオとジュリエット」)、珍しい悪女役のミア・ファロー(「フォロー・ミー」)、ジェーン・バーキンなど豪華な出演陣だ。
 

 
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アメリカ生まれの美女リネット(ロイス・チャイルズ)は巨額の遺産相続人となった。リネットは旧知の親友ジャクリーン(ミア・ファロー)から相談を受ける。ジャクリーンの婚約者であるサイモン(サイモン・マッコーキンデール)が失業し、生活に苦しんでいるため、手を貸してほしいとの要望だった。リネットはサイモンと会うが、その直後に彼女はサイモンとの電撃結婚を発表する。いわば略奪婚だった。
 
いまや若き富豪となった夫妻は、新婚旅行でエジプトに赴くが、行く手にジャクリーンが姿を現した。ジャクリーンはナイルの川下りを楽しもうとする夫妻と同じ豪華客船に乗り合わせ、ことあるごとに暴言を浴びせるなど妨害行為を繰り返す。
 
リネットは船の乗客に、旅行中の私立探偵ポアロピーター・ユスティノフ)がいることを知り、「ジャクリーンを遠ざけてほしい」と頼む。だがポアロは依頼を受けなかった。
 
一夜が明けた朝、リネットは銃殺されていた。Jの血文字が残されていたことから、ジャクリーンが真っ先に疑われたが、彼女にはアリバイがあった。
 
船内には他にも怪しむべき人々がひしめきあっていた。
誰もかれもが殺されたりネットに対して、もめていたか、殺意があったように思えた。
 

 
ポアロは旧友レイス大佐(デイヴィッド・ニーヴン)とともに船上で捜査を開始するが・・・。
 
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全員が怪しいので、あれ、また「オリエント急行殺人事件」のような展開?と一瞬思わせるが、そこまでするか…という結末だった。
 
ポワロが「フランス人の成り上がり者が」と言われると「”ベルギーの”成り上がり者です」と返すところがおかしい。あくまでもベルギー人であることを強調する。
 
”気を抜いていこう(字幕ママ)”(Take It Easy!)や、”ゲームは終わった”(Game is
over)といった決まり文句もアクセントになっている。それにしても、ポワロが洗面台で、ひげを整えていると、下にはコブラ(蛇)が、舌をぺろぺろしていて、ハラハラ(笑)させる。へたな動きはできないので、ポワロが取った行動がなかなか機転がきくものだった!
 
なかなか面白かったので、しばらくクリスティ作品に「進路」が向かいそうだが、この辺でいいかも。
 
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