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- 「ナイル殺人事件」(2022)を見る。アガサ・クリスティの推理小説「ナイルに死す」を「オリエント急行殺人事件」に続きケネス・ブラナーが監督・主演を務めて映画化。
- エジプトのナイル川をめぐるクルーズ船を舞台に、名探偵ポアロが密室殺人の解明に挑む。1978年版のリメイク。
- 共演には「ワンダーウーマン」シリーズなどのガル・ガドット「君の名前で僕を呼んで」などのアーミー・ハマー、ドラマシリーズ「セックス・エデュケーション」などのエマ・マッキーに加え、レティーシャ・ライト、アネット・ベニングらが集結。
- 前作同様リドリー・スコットらが製作に名を連ねる。
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1914年、第一次世界大戦中のベルギー。とある中隊が、ドイツ軍が占拠しているイーゼル橋の爆破を命ぜられる。絶体絶命のこの状況は、鋭い観察力を持った兵士・ポアロの読みが当たったおかげで打破できた。
しかし残されたトラップが爆発し、ポアロは顔面の右側に深い傷を負ってしまう。入院中の病院に見舞いに来た婚約者のカトリーヌは、その顔を見て口ひげを生やせばいいと微笑む(独特の口髭の原因は、顔の傷隠しだったのか、ラストシーンでは、再びカイゼル髭をそったポワロが登場)。
(ここまでがモノクロ映像で、タイトルが出て、以降はカラー映像になる)
1937年のロンドン。有名な名探偵となっていたポアロ(ケネス・プラナー)はあるナイトクラブを訪れている。やり手の若いマネージャーがついた歌手サロメが歌い始めると、ひときわ目立つ男女が情熱的なダンスを踊り始めた。
そこに現れたのは、多額の遺産を相続し注目を浴びる女性リネット・リッジウェイ(ガル・ガドット)だ。先ほど踊っていたジャクリーン(エマ・マッキー)とリネットは友人で、ジャクリーンは婚約者のサイモン(アーミー・ハマー)をリネットに紹介する(この時点で、サイモンは失業中で、リネットは大金持ち…婚約中の男を親友に紹介するところからして何かありそう…)。
- 6週間後、ポアロは休暇でエジプトに来ていた。そこで偶然友人のブーク(トム・ベイトマン)に会い、彼の母ユーフェミア(アネット・ベニング)を紹介されたポアロは、彼らが招待されていた友人の結婚パーティに同行することになるが、結婚するのはなんとあのリネットと、ジャクリーンの婚約者だったサイモン・ドイルだった。いわば略奪婚ということになる。
- エジプトのナイル川をめぐる豪華客船内で、新婚旅行を楽しんでいた大富豪の娘リネット(ガル・ガドット)が何者かに殺害される。容疑者は、彼女とサイモン(アーミー・ハマー)の結婚を祝いに駆け付けた乗客全員だった。
- リネットに招かれていた私立探偵ポアロが捜査を進めていくうちに、それぞれの思惑や愛憎が絡み合う複雑な人間関係が浮き彫りになっていく。そもそも、不安を感じていたリネットがポワロを雇っていたのだ…。
- リネット以外にも死人が出て…。
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- 豪華客船内の乗客は、リネットの結婚式に参加した面々で、それぞれが怪しく、ポワロがその隠された秘密を暴いていく。そして、真犯人にたどり着く…という、いつもながらのパターン。
- アリバイ工作、証拠隠滅などがあっても、小道具(22口径の銃、ハンカチの銃弾の穴、返り血用の赤インク、首飾りなど)などが決め手になって、ポワロの目をだますことはできなかった。
監督:ケネス・ブラナー
原作:アガサ・クリスティ「ナイルに死す」
【主な登場人物】
■ガル・ガドット(リネット)
■アーミー・ハマー(サイモン)
■エマ・マッキー(ジャクリーン)
■トム・ベイトマン(ブーク)
■レティーシャ・ライト(ロザリー)
■アネット・ベニング(ブークの母)
ケネス・プラナーという俳優兼監督はよほど、アガサ・クリスティー作品、ポワロ探偵がお好きなようだ。
DVDで鑑賞。
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