映画「ナイル殺人事件」（原題：Death 　on the Nile，1978）を再見。リメイク鑑賞前の”予習”。

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「ナイル殺人事件」（原題：Death on the Nile，1978）を見る（再見）。原作はアガサ・クリスティの「エルキュール・ポアロ」シリーズの一作「ナイルに死す」。

ほとんど内容を忘れていたが、エジプトの遺跡の場所で上から大きな石を落とすというシーンは覚えていた。それにしてもオールスターキャストとも言える豪華俳優が多数出演している。

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映画ではエジプト・ピラミッドの頂上まで石垣を登っていたのが驚きだった。一般的に、エジプト三大ピラミッドは頂上に登ることは禁止されているという。「ナイル殺人事件」も「オリエント急行殺人事件」も全員が動機があり怪しいという状況は同じ。

「ナイル」の場合は、後半になるにつれて、犯人が読めてしまうが、やや予想を裏切る展開もあった。そして、悲劇的な結末を迎える。

「オリエント急行殺人事件」をリメイクしたケネス・プラナー（ポワロ役も）が「ナイル殺人事件」もリメイク作品（公開開始）を見る前に、あらためて”予習”のために見た。

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　　　　　　　リネット（中央）

アメリカ生まれの美女リネット（ロイス・チャイルズ）は巨額の遺産相続人となった。リネットは旧知の親友ジャクリーン（ミア・ファロー）から相談を受ける。

ジャクリーンの婚約者であるサイモン（サイモン・マッコーキンデール）が失業し、生活に苦しんでいるため、手を貸してほしいとの要望だった。

リネットはサイモンと会うが、その直後にリネットはサイモンとの電撃結婚を発表する。いわば略奪婚だった。

いまや若き富豪となった夫妻は、新婚旅行でエジプトに赴くが、行く手にジャクリーンが姿を現した。ジャクリーンはナイルの川下りを楽しもうとする夫妻と同じ豪華客船に乗り合わせ、ことあるごとに暴言を浴びせるなど妨害行為を繰り返す。

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　　　　　　豪華客船の乗り込む乗客たち

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　　　　　　ポワロとジャクリーン（右）

リネットは船の乗客に、旅行中の私立探偵ポアロ（ピーター・ユスティノフ）がいることを知り「ジャクリーンを遠ざけてほしい」と頼む。だがポアロは依頼を受けなかった。

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　　　　　　ジャクリーンとロザリン

一夜が明けた朝、リネットは銃殺されていた。Jの血文字が残されていたことから、ジャクリーンが真っ先に疑われたが、彼女にはアリバイがあった。そして船内には、他にも怪しむべき人々がひしめきあっていた。

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　　　　　ヴァン・スカイラーとミス・バウアーズ

リネットの叔父で財産の管理者でもあるアンドリュー（ジョージ・ケネディ）、リネットを彷彿とさせる登場人物をネタに小説を執筆した作家サロメ（アンジェラ・ランズベリー）、サロメの娘でリネットに嫉妬心を抱くロザリー（オリヴィア・ハッセー）、リネットの真珠のネックレスを欲しがるヴァン・スカイラー（ベティ・デイヴィス）、リネットに藪医者呼ばわりされた医師のベスナー（ジャック・ウォーデン）。いずれもリネットと揉め事を起こしていた。

さらには、メイドのルイーズ（ジェーン・バーキン）はリネットに自身の結婚を破談されたと信じているし、看護師のミス・バウアーズ（マギー・スミス）は父がリネットの祖父に破産させられていて、社会主義シンパの学生ファーガスン（ジョン・フィンチ）はそもそもブルジョア階級を憎悪していた。

ポアロは旧友レイス大佐とともに船上で捜査を開始する。

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ポワロが、客船の乗客の怪しい人物に、それぞれの手口を想像で語るが、そのシーンがその度に再現されると、あたかもそれが真実のようにも受け取れるのだが、結果は意外なものだった…という結末。

結末はあかせないが、推理モノ、ミステリーの王道のような作品だった。エジプト観光旅行のつもりでピラミッド、スフィンクスなどを見るには打って付けの映画だ。

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