タイトルからして、”お涙頂戴”の匂いがして劇場ではスルーだが、旅行先の温泉のホテルのシアタールームで上映され、”時間があった”ので見た。
原作は40万部を超える大ヒットという。
”薄幸”ものは、しんみりと湿っぽくなリ、予想通りの展開だったが、最後の15分くらいか、大いなる見せ場があった。ひとえに主演の榮倉奈々の演技に負うところが大きい。榮倉奈々は、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。
・・・
ある日、太郎は、意を決して千恵にその気持ちを伝える。しかし千恵はそれを断ってしまう。それは千恵が太郎を嫌っていたからではなく、千恵は乳ガンを患っており、そのこともあり、いったんは太郎の告白を断ったが、太郎の熱意で、悩みを抱えたまま交際スタートする。
数ヵ月後、自分の病気のこと、そして胸を切除しなければならないことを告白。太郎に別れを告げ、姿を消してしまう。
そんな千恵を追って屋久島へたどり着く太郎。“俺は変わらない。一緒に頑張ろう。”その言葉に動かされ、千恵は再び太郎と生きていくことを決意。
しかし、そんな2人にとって辛い事実が明らかになる。千恵のガンが再発したのだ。激しい痛みと闘いながら、治ると信じて治療に励む千恵。
「ビデオレター」のシーンでの榮倉奈々の演技がすばらしい。
取材を受けた主人公・千恵(榮倉奈々)が取材内容が報道されることはなかったが、太郎のために残していたビデオ・メッセージとは・・・が見所だった。それまでやや湿りがちで単調なドラマだったのが、一気に見せる。
監督:廣木隆一
瑛太(赤須太郎)
手塚理美(加代子)
安田美沙子(花子)
柄本明(長島貞士)
大杉漣(赤須敏郎)
津田寛治(岡田)
田口トモロヲ(奥野)
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