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<span itemprop="headline">ドラマ「遺産争続」・・・3姉妹役の脇役陣が見どころ。</span>



ドラマ「遺産」は、2話~4話(11月12日)まで見ている。
ナレーションの高畑淳子(あつこ)がいい。世の中の争いごとのほとんどは、実は家族間で起こるという。そのいちいちの中身が、的を得ている。そして、毎回の締めくくりが、「誠にご愁傷様」で終わる。

とくに遺産相続ともなると、兄弟などで欲がでて少しでも多くの取り分を確保しようと、”私の主張”が始まる。骨肉、裁判となったら、縁切りは確実。まことにお金絡みは厄介だ。

このドラマの主役は、向井理(おさむ)と榮倉奈々だが、どちらも長身(向井:182センチ、榮倉:170センチ)と映画やドラマ的には見栄えがするが、ドラマの中での存在感が薄い。今が旬の人気俳優・女優を前面に出してはいるが、ミスキャストでは・・・とさえ思える。

とくに向井理などは、額面通り受け取れば、善人の塊のような、無欲で私心がないような描かれ方だが、それで終わってしまっては物語にならない。なにか裏があるのか、気になる。大きな企みが露見した時に、面白くなりそうだ。今のところ「シッポ」は出していない(笑)。

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榮倉の父親で、義父にあたる河村恒三(岸部一徳)からは、「財産は一円もいらない。楓(榮倉奈々)を幸せにするために結婚した、というのが解せない」と反発を食い、結婚を祝福してもらえず、あまつさえ、預かっていた婚姻届を破られ、提出されていなかった事実が判明する。

これを知った育生(向井理)は、楓(榮倉奈々)とともに、河村家を出てしまう。
その足で育生は楓とともに区役所を訪れ、婚姻届を提出。その後、居酒屋を訪れるが、そこで母・華子(岸本加世子)が河村家の財産を当てにしているということを聞いてしまい、育生は落胆する。

華子たちは自宅に戻り、「酔って口走ったことだから」と言うが、育生は母の本心を知り、不機嫌な様子。そんな育生に、華子は「帰りなさいよ」と言うが、育生は「河村家を出てきた。これからは2人で生活する」と言う。

だが、華子は「家を出るにしても、ご両親の許可を得なさい」と言う。
年収360万円、ましてやお嬢様育ちの楓と暮らすことの大変さを華子は指摘し、戻ることを勧めるが、育生は頑として聞かない。その晩は、佐藤家の実家に育生と楓は泊まり、翌日から2人の家を借りることとなった。

一方、カワムラメモリアル会長で楓の祖父である河村龍太郎(伊東四朗)は、「2人を別れさせたいのか?」と暗に恒三を責めるが、恒三は「お義父さんが周りを見ていれば、2人が別れるような事態にはなりません」と(実は皮肉を込めて)応じる。

さらに「言いたいことがあれば言え」という龍太郎に「お義父さんは、遺産をチラつかせてご自分の力を誇示したいだけです」と言い、恒三の言葉に龍太郎は胸を押さえて苦しがる。

育生と楓は物件探しをするが、その中で2人の金銭感覚の違いが明確となる。
だが、母・華子が、どのような思いで夫の借金返済や女手一つで育生を育ててきたかを知り、都内で家賃7万8千円の物件を借りることにした。

「ゼロからやり直す」と意気込む2人だったが、この状態では顔向けできないと思った育生は、海外の医療が充実していない土地に出向き、医師として働きたいという夢のため研修医を続けるのではなく、「勤務医となって、人並みの年収を得る」と告げる。だが、楓は「私の分まで、夢を追って欲しい」と言い、夢を捨てないでと言う。

河村家では、次女・月子(室井滋)、三女・凜子(板谷由夏)が長女・陽子(余貴美子)を巻き込んで、龍太郎に「生前分与して欲しい」と言いだした。龍太郎は、その話を聞いて「考えておく」と言うのだが、その生前分与を餌に、自分の希望を通そうと思う、と龍太郎は金沢利子弁護士に伝える。

陽子は、月子が龍太郎の半分の株を生前分与してもらおうとしていることを夫・恒三に伝える。恒三は、会社のために月子が筆頭株主になることを阻止すべく、株の買い増しを急ぐ。一方、部下の吉沢貴志(渡辺いっけい)は、月子にそのことを伝え、「私は会長派です」と、月子側に付くことを伝える。

恒三に生前分与のことを漏らした陽子を、月子や凛子は責める。
だが陽子は、凛子も龍太郎に「3~5千万円譲って欲しい」と内緒で相談していたことや、月子が300万円既にもらっていることを興奮して暴露する。

子供たちを諌めようとした龍太郎は、胸を押さえてうずくまる。
「育生君を呼んで欲しい」と言う龍太郎は、陽子の豹変ぶりに驚き、その場で意識を失ってしまう。

恒三は、陽子から連絡を受け、慌てて自宅へと戻る。
その場で、結婚の報告や部屋を借りて楓で住むことを報告していた育生もまた、河村家へと向かうのだった。

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川村家の次女・月子(室井滋)、三女・凜子(板谷由夏)が長女・陽子(余貴美子)の3人の個性的な演技が見どころ。この3人の娘達が財産を狙って画策するのは、ドラマ「女系家族」を彷彿とさせて面白い。次女と三女がとくに父親にといいってなんとか財産を多くもらおうとあの手この手で父親(伊東四朗)に迫るところが面白い。

3人の中では、気が弱いところがあり、自分で主張はせずに流れに任せている雰囲気の長女・陽子だが、次女、三女の動きを監視して、逐一夫である恒三にスパイのように報告するのだ。三女・凜子役の板谷由夏は、蓮っ葉な性格で、ズバズバあけすけにいうところなど真に迫っている。

ストーリーもさる事ながら、俳優・女優の演技合戦が見ごたえがあるドラマと言えそうだ。岸部一徳は、いつからこれほどの存在感のある名脇役になったのか。



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