先日ロマン・ポランスキー監督の「反撥」(1965)の記事を書いた。確かに見たはずと書いたが、fpdの黒革の手帖(学生時代のアルバイト先の会社の手帳1971年版)にメモがあった。自衛隊の日報は1年たって見つかったが、手元に40数年分の手帳はあるが、fpdの「反発」記事メモ書きが、46年ぶりに見つかった?。
そこにはこう記されていた。
「反撥」。カトリーヌ・ドヌーブの演技力。異様な恐怖感覚でロマン・ポランスキー監督が描く。黒白、1964年度作。下の写真は走り書きメモの例。
ワープロもパソコンもない時代で、映画の感想は、手帳に走り書きで残すしかなかった。
この日、6月21日(月)のメモ。
午前中授業出席。午後、日活名画座で「反撥」「できごと」を見る。夜、久保ホール(試写会)で「グレンミラー物語」見る。
「できごと」。ダーク・ボガード、ジェフリー・ハンター、ジャクリーヌ・ササールなど出演。色彩鮮やかだが、退屈にさせられる。原題はAccident。
1日3本も見ると「反撥」の印象も薄れるが、今回再見して、改めてなかなかの映画というのがわかった。「できごと」もその後再見して、印象は変わっている。
メモには「グレンミラー物語」。ジェームス・スチュアート、ジューン・アリスン主演のグレンミラーの伝記映画。アリスンの明るさ、快活さが忘れがたい。ルイ・アームストロングも少し顔をのぞかせたが、さすがは貫禄。人間味にあふれた感動作品だ。1954年、アメリカ。「ウインチェスター銃’73」「胸に輝く星」などのアンソニー・マン監督。
3日後の6月24日には、午前中、授業に出席したあと、ミュージック・ライブラリー「第1回映画鑑賞会」(カナダ共立講堂)18:00~映画評論家・増田貴光(30分)の話の後、「恋人たちの場所」(1時間30分)見る。
翌25日、「白鯨」「河の女」見る。
26日、「結婚宣言」(マルチェロ・マストロヤンニ&ソフィア・ローレン)見る。
28日、「刑事マディガン」見る。
29日、「嵐が丘」「バニシング・ポイント」(試写会)見る。
30日、「小さな恋のメロディ」(続けて2回)見る。
・・・
とこんな調子で、たまたま切り取った数日だが、1日に2本、3本、映画館で映画を見るのは当たり前の時代だったことを改めて感じる。また、ネットもなかった時代に、映画の情報は、「キネマ旬報」や映画雑誌「スクリーン」「ロードショー」などから得ていた。
月に28本劇場で見たことがあったし、一日の記録は、昼間新宿で3本立て(洋画)を見て、夜から川崎ミスタウン(現在の川崎チネチッタ)で黒澤明の5本立てを見て、通して1日8本見たとい
うのが記録である。黒澤作品の中には「生きる」「蜘蛛巣城」「悪い奴ほどよく眠る」などがあった。「悪い奴ほど~」の時は、いい奴のfpdもさすがに眠くなって、よくは眠らなかったがウトウトしてしまった記憶がある。
うのが記録である。黒澤作品の中には「生きる」「蜘蛛巣城」「悪い奴ほどよく眠る」などがあった。「悪い奴ほど~」の時は、いい奴のfpdもさすがに眠くなって、よくは眠らなかったがウトウトしてしまった記憶がある。
学生時代の4年間だけで劇場で600本(2回以上のダブリは除いて)は見ているだろう。年間100本は数年は続いたがさすがに社会人になると、半減。しばらく年間30本という低迷期間を経て、ブログを始めた12,3年前から映画鑑賞が復活した、というところか。
テレビの洋画解説者・増田貴光は、解説で「来週もまた、あなたとお逢いしましょう!」の決めゼリフで視聴者に向かって指をさしていたが、品川駅だったかでハレンチ事件を起こし、その後は人から指をさされることになった。人間、怖い(笑)。3年前に亡くなっていました。ご冥福を祈ります。
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