ものすごい映画です!(笑)
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この物語の背景は1980年頃ですという文字が出る。
画面に顔中真っ黒にすすけたような二人のゾンビのような姿が現われる。
「木の根っこや生きているものはみんな食った。ネズミはおいしかった」といった会話が。その二人の前に小さなトカゲが現われる。
「こんなもん食うくらいなら死んだほうがましだ」「母さんは優しいね」。
満州から引き揚げた後、東北地方の山奥にある希望ヶ丘開拓村は、役所からタダで提供された開拓地。ここには、すべての財産を売り払って満州へ出かけていったため、やっと日本に戻ってきても帰る場所のない、満州からの引揚者たちが、最後の希望をもって入植してきた。
しかしそこは名前とは裏腹に「不毛の地」だった。いくら努力しても作物は育たず、そこで食っていくことは不可能だったのだ。そのため20軒の入植者は次々と村を離れていく。
果たして、ふたりの“貯金”はみるみる増えていく。脱出目標金額までもう少しとなった。ところがある晩、県の引揚援護課に勤める若者と麓の巡査、更に一旦は村を出たエミコの初恋の少年・浩二が鉢合わせてしまった。
しかも、浩二が殺人を犯し手配中だったことから、巡査ともめて大騒ぎ。
3人の男たちとユミエ母娘は、壮絶な殺し合いを演じるのだった・・・。
それから1年後、村からの脱出に成功したユミエとエミコの家の裏庭から、9体の白骨遺体が発見された。一体、ここで何があったのか? 捜査を進める警視たち。だが今となっては、全てを知るのは森の主である梟(ふくろう)だけである(MovieWalkerを一部引用)。
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まず第1にユミエがやったことは、ユミエとエミコの身体をキレイにし「オンナ」になること。薄汚れた身体を洗い、髪をキレイにすれば、さすがに17歳の娘エミコはキレイなもの。スタイルは抜群、肌も白い。一方、母親のユミエも、まっ赤な口紅は多少ドギツいが男づきのするルックス。
第2は服を整えること。これには葬式の時に使う幕と開拓団の旗が役に立った。
東京の男だが、リストラされて出稼ぎにきていた。ユミエの夫は逆に出稼ぎで東京に行ったきり。そんな中、ユミエはタイミングよく「2万円」と切り出した。たちまちオーケー。
男とユミエは奥の部屋へ。ほどなく座敷に戻った男は、大満足の表情。
そんな男にエミコが差し出した「特別サービス」のドリンクは、何と猛毒入りの特製焼酎。一気にこれを飲み干した男は、口からアワをふいてたちまち大往生。その男の最後の言葉は「よかった」というもの。
そんな男にエミコが差し出した「特別サービス」のドリンクは、何と猛毒入りの特製焼酎。一気にこれを飲み干した男は、口からアワをふいてたちまち大往生。その男の最後の言葉は「よかった」というもの。
成果を見届けたユミエとエミコは有り金をいただき、男の死体を猫車に乗せ、晴れ晴れとした顔で♪泣きなさい。笑いなさい。いつの日か。いつの日か♪と歌を歌いながら、死体を始末する。
2番目の客は電気屋の男(六平直政)。「たった一軒のために、17本の電柱を建て、税金で賄っているんだぜ」という男。電気代を支払ったので、それまで止められていた電気をつけてもらうためにやってきたこの男も、ユミエの巧妙な誘いにつられて・・・。そして、同じく毒入り焼酎でアワをふいて・・・。
3番目は水道屋の男(田口トモロヲ)。国の水道をここまで引っ張ってくる手間とお金が大変だと愚痴る。ユミエは「アンタが払うわけじゃないでしょ。国が負担するんでしょ」というが「僕は死にたい気持ちだ」と男は言う。ユミエは「それはちょうどよかった」というのが笑わせる。
この水道屋にはおまけとして「目の保養」があった。ホースから水道の水を存分に使って、行水の真っ最中。タライの中にいるのは一糸まとわぬ素っ裸のエミコだった。オールヌードを真正面から拝めたのだからダム工事現場の男や電気屋の男よりは喜んで極楽へ大往生。
4番目は、帰ってこない部下を探しにきたダム工事の監督助手(柄本明)。
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大竹しのぶがこの映画でも、”怪演”を見せる。
男を誘うような目つきをしたかと思うと、やってくる男たちに「2万円。前金で」とお金を受け取って、隣の部屋に消える。その時に娘に合図する表情もうまい。
男たちは、そのあと、サービスと言われて自家製焼酎を飲まされる。すると、泡を吹きだし、最後の一言を吐いて、死んでいく。「討ち死にじゃ」「油断大敵」「犬も歩けば棒に当たる」「バラにトゲ」といった言葉だ。
ユミエとエミコの母娘のうち、ユミエだけが売春をしていたが、男から「こっち(エミコ)でお願いできるかな?」といわれて、ユミエは「いいですか、エミコ」と一応聞いてみる。「はい、お母さま」という返事。エミコは母ユミエに「(将来の引き継ぎのため)勉強」と目配せして、男に向かって「レッツゴー!」と気合を入れる。
大竹しのぶの演技はすごい!。
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