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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「危険な女たち」(1985、野村芳太郎監督):アガサ・クリスティ原作。</span>


 

 
 
危険な女たち」(1985)は、アガサ・クリスティ推理小説ホロー荘の殺人」をもとに、竹内銃一郎と古田求がシナリオを執筆、「砂の器」の野村芳太郎がメガホンをとったミステリー。
 
石坂浩二が事件の謎を探る推理作家に扮し、金田一耕助ばりの活躍を見せる。
配役のトップに大竹しのぶが出ているが、前半から中盤までは、地味で存在感がなかったが、最後の土壇場に来て、俄然、その存在ぶりを示した。
 
推理映画は、途中で犯人がわかってしまっては、面白さも半減だが、この映画では、最後に「あっ」と言わせるところはさすが。南紀・白浜の別荘でおきた殺人事件をもとに、女の愛憎のドラマを描く。
 
・・・
舞台は神戸の病院で院長を務める絹村健一郎(小沢栄太郎と妻ハナ(北林谷栄が暮らす白浜の別荘。ここに、息子の升森弘(三田村邦彦、娘の藤井冴子(池上季実子と水野美智子(由布が訪れる。
 
院長代行の棚瀬秀雄(寺尾聰も妻の紀子(大竹しのぶを伴い来訪、別荘の隣に住むミステリー作家の枇杷坂周平(石坂浩二と秀雄の息子の守も加わり、会食が始まった。
 
そこへかつて秀雄の恋人だった橋まゆみ(藤真利子が現れ、別荘が停電になったので見てほしいと秀雄を連れ出した。翌朝、健一郎の家族は揃って釣りに出かけるが、一発の銃声が鳴り響き状況が一変する。そこには血を流して倒れた秀雄と銃を手に立ち尽くす紀子の姿が・・・。
 
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 この映画の中で、舞台の別荘の主である絹村の妻ハナを演じる北林谷栄が、物語の鍵を握る人物として登場するが、”最初に最も疑われる人物は犯人のリストから外れる”という持論を、推理作家にぶつけるところなどが面白い。だいたい、最も可能性の低そうな順から二番目、三番目があやしいというのだ。しかし、その盲点が突かれるとは・・・。
 
怪しそうな犯人が何人も登場するが、意表を突く展開が待っていた。
子供の守の趣味がモデルガンだったが、これが小道具として生かされていた。
 
守少年がコレクションのモデルガンを、冴子に説明するくだりが面白い。
ワルサーP38は、漫画のルパン三世が使っている」「これがダーティハリーマグナム44」といった具合。
 
 大竹しのぶ演じる紀子は、ほかの親戚連中からは、やや鈍いとみられていたのだが、最後に、覆すようなシーンがあり、本領発揮。
 
「みんなが思っているほど私はバカではないのよ!」だったが、思わぬ新事実に・・・。
 
大竹しのぶ・・・棚瀬紀子
藤真利子・・・津田淳子(橘まゆみ)
由布子・・・水野美智子
寺尾聰・・・棚瀬秀雄
三田村邦彦・・・升森弘
池上季実子・・・藤井冴子
夏八木勲・・・堂園
小沢栄太郎・・・絹村健一郎
北林谷栄・・・絹村ハナ
石坂浩二・・・枇杷坂周平
 
 
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