ジャック・ニコルソン主演で、エレン・バーキンが出ている「お気にめすまま」(原題:
物語は、切り裂き魔に脅えるソプラノ歌手(エレン・バーキン)が、貸し犬業者(ジャック・ニコルソン)の用心棒犬を借りて起こる平凡すぎるドタバタとロマンス。タイトルから連想されるシェークスピアの戯曲とは関係のないストーリー。数多くの出演作品があるニコルソン出演の映画の中には、イマイチの作品もあるということか。
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犬の訓練士ハリー(ジャック・ニコルソン)は、身の危険を感じているソプラノ歌手ジョーン(エレン・バーキン)に護身用の犬を貸し出す。ジョーンの妹は大富豪の妻だが、夫婦喧嘩から夫の暴露本を出版しようとする。そんな騒動の中に巻き込まれたハリーとジョーンが恋に落ちる。
ジョーンは、指揮者の夫と離婚係争中。ハリーも、日本人の妻(といっても演じているのはアジア人で、ハリーは”硫黄島”と呼ぶ)とは不仲でカウンセリングに通っている。妻は、硫黄島と呼ばれるのが不満で、名前で呼んでほしいと訴えるという、いつも夫婦げんかが絶えない。
そんな中で、ジョーンとハリーが恋に落ちるというのだが・・・。
ハリーは、借金取りに追われており、ハリーは偽名だった。ジョーンは、ハリーが妻帯者と知って、別れようとするが、中途半端な終わり方だった。護身犬のデュークは、お払い箱になっていたが、ジョーンの音楽会の音楽が遠くから聞こえ、檻から抜け出し、ハリーが駆け付けた音楽会場に駐車してあった車のボンネットにたどり着き、ハリーを待つ。まさに”忠犬ハチ公”。
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ジョーンの妹が書いた原稿を巡っての奪い合い、夫サイドからの原稿の大幅な書き換え要求などのドタバタが続く。護身用の犬も、タイミングも悪く役立たず。映画としての筋の通ったすっきり感がないのが残念。
主演のジャック・ニコルソンとボブ・ラフェルソン監督は、アメリカン・ニューシネマを代表する佳作「ファイブ・イージー・ピーセス」(1970)があるが、同じコンビによる「郵便配達は二度ベルを鳴らす」(1976)あたりから、イマイチの評価になったといわれている。
オープニングのアニメ(犬など)のタイトルバックは、見どころではあった。
予告編
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