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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

★アラン・ドロン主演・単発テレビドラマ「Le Chien」(”The Dog”, 1962)。

 
太陽がいっぱいスペシャル・エディションの特典ディスクのなかに、アラン・ドロンがドイツ出身の女優・エルケ・ソマーと共演した単発テレビドラマ「Le Chien」(英語:The Dog、1962)が含まれていたので見た
 
Photo: Alamy stock
 
 
 
58分のモノクロドラマで、一匹の犬(Rex)と強すぎる絆で結ばれた青年(アラン・ドロン)の日々を描いた異色のラブ・ストーリー。共演は、ドイツ映画「死の船」(1959)で映画デビューしたドイツ・ベルリン出身のエルケ・ソマー(ドイツ語発音ではゾマー=夏の意味)。
・・・
青年(アラン・ドロン)の回想形式の形で物語が始まる。
青年(ドロン)が車で、パリの歓楽街ピガールのバーを訪れる。
店のガードマンが車と、車にいる愛犬を見てくれるというので店内に入る。
 
シャンパンなどを飲んでいたが、そこの踊り子(エルケ・ソマー)が目に飛び込む。
バーテンの勧めるがままに店の女にもアルコールを飲ませたが、飲み物は1杯30フランということだったが、踊り子の歌の料金も含めまれるといい、10倍以上の470フランも請求されてしまう。女から、名前を聞かれるが教えなかった。
 
表に出て車に戻ると、ガードマンが、犬が目を離したすきにいなくなったという。
青年は、店の踊り子の女と公園を散歩する。お互いに好意を感じでいたが、男は、犬のことが気になり、女と深入りするのを避け、名前も聞かずに女と別れ、車で家に向かう。
 
あの角を曲がれば家だ。
 
 
車を降りると、なんと、愛犬Rexが待っていたのだ。飛び上がって、絡みついてきた。
ピガールから、橋を渡り、はるばると走って、家にたどり着いていたのだ。
 
「よしよし。よく戻ったな」。男は、女の名前も聞かなかったことを思い出すが、これでよかったのだと自分に言い聞かせていた。淡い恋の思い出だけになってしまったことをふと思うが、女よりも、自分にとって一番の友人は、この相棒・Rexだったのだ。
 
当時、ドロンが26歳くらい、エルケ・ソマーが22歳くらいと、若い。
 

グラマー女優として有名だったエルケ・ソマーの作品は、ピンク・パンサー・シリーズの第2作の「暗闇でドッキリ」(原題:A
Shot In The Dark、1963)、飛行船を扱った英国映画「ツェッペリン」(原題:Zeppelin、1971)くらいで、あまり見ていなかったような気がする。