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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「ライオン・キング」(1994)</span>



ウォルト・ディズニーの傑作アニメ「ライオン・キング」(1994)を見た。
舞台版の「ライオン・キング」は日本での公演の入場者数が、1997年の初演以来この4月で過去最高の1,000万人を突破、公演回数も7月には10,000回に達するという。一度は舞台も観たいものだが、とりあえず映画で、ライオン・キングの世界に”入門”した。


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動物たちの王国、プライド・ランド。
その王として尊敬を集めるライオンのムファサは、息子であるシンバに、自然界を支配するバランス、サークル・オブ・ライフ(Circle of life)について、また王としての心構えについて教える。

しかし、目下のところやんちゃ盛りの子供であるシンバは幼馴染のナラと遊んでばかり。そんな中、シンバが王になる事を望まないムファサの弟スカーは、ムファサ親子を亡き者にしようと画策する。そしてムファサは殺され、シンバはその死の責任を負わされて王国から追放されてしまう。

父親を失い、故郷を追われ、絶望に支配されていたシンバは、ミーアキャットイボイノシシのコンビ、ティモンとプンバァの2匹と出会った。シンバは2匹と一緒に「ハクナ・マタタスワヒリ語で「人生くよくよするな」の意味)」をモットーとした暮らしを続け、成長していく。

一方、プライド・ランドは、暴君となったスカーによって荒廃していた。
シンバは、助けを求めて故郷を出てきたナラと偶然にも再会し、王国の現状を知らされる。過去と向き合うことに躊躇し、葛藤するシンバだったが、ついに王国へ戻ってスカーと対決することを決意するのだった。



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ストーリーは、一言で言えば、ライオンの王様の息子・シンバの成長物語。
アフリカの言葉「ハクナ・マタタ」(=気にするな、くよくよするな!)をテーマにして、
”サークル・オブ・ライフ”(生き物は全て、大きな輪でつながっている)というメッセージを込めているようだ。

シンバの父は、生前、自分たちの父親、またその父親も空から星となって見守っている、という教えや、暗いところ(危険なところ)に近づくなと教えたが、そこは興味・後期心旺盛な子ライオン・シンバ。その禁を破って、そこに近づいて様々な体験をする。しかし、そうした体験こそが、成長の大きな糧となっていったようだ。やがて、たくましくなったシンバは、まさに威厳のあった父そのものの姿となっていた。

シンバが生まれたことで、王位継承順位が3位に後退したスカー(ムファサ王の弟)は、ハイエナと呼ばれる一軍の生き物を使ってムファサや息子・シンバを亡きものにしようとする悪役。正義と悪の構図もしっかりと描かれている。


映画の中で、ブタが登場するが、ブタに話しかけると、ブタが 
(Are) you talking to me?  (Are) you
talking to me? と2,3度言うシーンがある。

アメリカ人が皆、苦笑いをするシーンだろう。

映画「タクシードライバー」のトラヴィスロバート・デ・ニーロ)が鏡に向かって独り言を言う、有名なシーンのオマージュであることは明らかだ。

ハイエナ軍団に取り囲まれたシンバは、ハイエナたちが様々な幼虫を食べているのを見て驚くが、ハイエナは「のどごし さわやか」と言ってもりもり食べる。無理に食べさせられた幼いシンバも「のどごし さわやか」と一言。

スカーの罠にはめられて、父親を殺したのは自分のせいと思い続けていたシンバだったが、いまやかつての王国はスカーのせいで荒廃の一途で皆苦しめられていた。父・ムファサの言葉を思い出す。”Remember!(自分を忘れるな!)”、お前は王の息子だ、という言葉を。 

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アニメと言ってバカにできない。アニメがあまり好きでないfpdだが、この「ライオン・キング」の興行成績は、9億8千万ドル(約1,000億円)で群を抜いている。

数字的には、「アナと雪の女王」「トイ・ストーリー3」に次ぎアニメ映画史上NO.3だが、インフレ率などを勘案した調整版では「アナと雪の女王」よりも上であり、2015年現在映画史上最も観客動員数が多かったアニメ映画となっている。

セルビデオ(VHS、DVDなど)の売上は2003年夏で5500万本で、全ての映画を含めても世界一の記録である。日本の出荷数は200万本。

ライオン・キング」の入門編は卒業した。
いつか劇団四季の舞台は見られるだろうか。

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