オススメ映画(不定期に紹介)の第4弾は中国のアカデミー賞と言われる「中国金鶏賞」最優秀作品賞と最優秀主演男優賞を受賞した1999年の作品「山の郵便配達」(英語タイトル:Postmen in the Mountains)。1999年モントリオール映画祭「観客大賞」受賞。
1980年代初頭、中国湖南省。交通手段のない険しい山岳地帯。
一人の年老いた郵便配達人がいた。送る人、受け取る人の思いを紡いだ手紙を大きなリュックに詰め込んで、何日もかけて配達する。
老人の配達人には、愛犬シェパード”次男坊”がいつも同行する。
老人には一人息子がいたから、愛犬は次男坊。
次男坊とともに、山から谷へ、川を横切り、再び山江・・・体に重いリュックを喰い込ませて黙々と歩き続ける。
そして、きょうは、退職を目前にして最後の配達の日。
年若い一人息子を、郵便配達の引継ぎのために連れて歩くことになった。
じっと、寡黙に仕事に打ち込んできた父。
留守にしがちな父との心の隔たりを感じてきた息子の二人旅。
郵便を届ける先々で、父親がいかに愛され、尊敬されてきたかを知る息子。
あるとき、いよいよ息子がひとりで、配達に出かけることになる。
”次男坊”もついていくことになるが、これまで、父親の後をついて歩くことに慣れていた次男坊。
息子が歩き出すと、次男坊も少し歩いていくが、途中で引き返してしまうのだった。
父親が残っているので、ためらっているのだ。
「父さん、もう行かなきゃ」
「次男坊、聞いたか? あいつ、初めて父さんって呼んだよ」
父親が次男坊に向かって、言う。
「行け!(お前の新しい主人についていけ!)」
☆☆☆☆
「guchさんが、この映画を見る機会があり、号泣して、手ぬぐいが足りなくても当局は一切関知しないので、そのつもりで・・・。」(当局者)
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