映画「パリは燃えているか」(1966)をようやく全編見ることができた。
日本では、字幕の入ったDVDは販売されておらず、今回はGH字幕さんが自ら字幕を入れた特別DVDを送ってもらい見た。(追記:後に、DVD販売が開始された。)
監督はフランスの巨匠ルネ・クレマン(「太陽がいっぱい」「雨の訪問者」「禁じられた遊び」「居酒屋」)。音楽は、モーリス・ジャール(「アラビアのロレンス」「ドクトル・ジバゴ」)。出演は、カーク・ダグラス、アラン・ドロン、ジャン=ポール・ベルモンドをはじめとする豪華オールスターキャスト。フランシス・フォード・コッポラ(「ゴッドファーザー」)も脚本に参加している。
主な登場人物は、アメリカ軍ジョージ・パットン将軍(カーク・ダグラス)、ドイツ軍ディートリヒ・フォン・コルティッツ将軍(ゲルト・フレーべ)、レジスタンスのジャック・シャバン・デルマス大佐(アラン・ドロン)、自由フランス軍のフィリップ・ルクレール将軍(クロード・リッシュ)などである。
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俳優がすごい。
「暴力教室」のグレン・フォード、「恐怖の報酬」「Z」のイブ・モンタン、テレビの「アンタッチャブル」のロバート・スタック、「007 ゴールドフィンガー」のゲルト・フレーべ、「太陽がいっぱい」「冒険者たち」のアラン・ドロン、「勝手にしやがれ」のジャン=ポール・ベルモンド、「スパルタカス」のカーク・ダグラス、「ウエストサイド物語」のジョージ・チャキリス、「サイコ」のアンソニー・パーキンス、「第三の男」のオーソン・ウエルズ、「悪魔のような女」のシモーニュ・シニョレ、「男と女」のジャン=ルイ・トランティニャン、そのほかレスリー・キャロン、ジャン=ピエール・カッセル、シャルル・ボワイエ、ミシェル・ピコリなど。フランス映画のわき役でよく見る俳優も多数出演している。
1944年8月のベルリン。
「敵にパリを渡すくらいなら燃やしてしまえ」というヒトラーのヒステリックな声が響き渡る。 その命を受けたドイツ軍のディートリヒ・フォン・コルティッツ将軍がパリの任につく。フランスはドイツ軍の占領下になって4年が経つ。「ワルシャワ崩壊の映画」が上映され、ドイツの敵は滅びると喧伝されていた。フランス人は、そんな映画は見たくないと考えていた。ドイツ軍は、ドイツ兵が一人でも犠牲になったら、すべてを破壊すると威圧していた。そんななか、地下組織、レジスタンスのグループが動いていた。警察本部などを占拠。ドイツ軍から、半分ほどを取り戻し、連合軍の応援を待っていた・・・。
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連合軍が到着すると、フランス人は、喝采で迎える。
パリは崩壊から逃れることができた。
その時、ベルリンから電話があるが、受けるものはいなかった。
だった。
モノクロ映画、174分(1時間49分ほどで「インターミッション(幕間)」がある。
パリ解放当時の実写映像を一部織り交ぜているためか、モノクロで違和感を無くしている印象。ラストの一部は、カラーが混じっている。長時間なので一気に見るには根気はいる。
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