映画「新しい靴を買わなくちゃ」（2012）は、パリで偶然に出会った男女の3日間の恋を描くラブストーリー。実生活でもパリで暮らす中山美穂と、話題作への出演が相次ぐ向井理が主演でメインのストリーが展開されるが、パリ行きのきっかけとなる主人公の妹（桐谷美玲）のパリ行きの目的などが同時に明らかになり、同時に描かれる。
この手の作品は映画館では見ないし、ＤＶＤでもあえて手が出ないが、昨日、ＮＨＫ・ＢＳプレミアムで放送されていたので見た。
全編パリで撮影を敢行したロマンチックな光景が、パリの観光案内のように背景に登場する。そのパリが紹介されるプロセスは面白い。
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置き去りにされて困惑していたセンは、ふとしたきっかけでパリ在住の日本人女性アオイ（中山美穂）と出会う。宿泊先もわからず妹と連絡も取れないセンはアオイに電話をかけ、その夜二人は食事を共にするが・・・（Ｙａｈｏｏ映画より）。
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中山美穂といえば、最近プライベートで話題となったが、アイドル歌手として一時代を築いたといっても、”あの人は今”に近い。テレビ、映画の露出といえば、たまにＣＭに出たり、 「サヨナライツカ」（2010）で、しばらくぶりに登場して話題になった程度。
「新しい靴を買わなくちゃ」は、パリに住む中山美穂のために、パリを舞台に映画を撮ったという印象が強い。フランス人も登場するが、主な登場人物は日本人4人だが、雰囲気は外国のラブストーリーといった趣がある。
パリの日本人向けのタウン誌のようなフリーペーパーの女性記者と日本からのカメラマンの旅行者の短時間（3日間）の出会いと別れをロマンチックに描いている。
女性は、過去に結婚に失敗し、幼い子供を亡くした過去があり、基本的に他人（異性）との交流には慎重だったようだが、ふとした新しい出会いによって、「”新しい靴”（新しい人生）を見つけなくっちゃ」という前向きな気持ちになれた、といった表情がラストで浮かんでいた。
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相手の年齢などは、直接聞くのはぶしつけだが、歴史的な事象を話題にすると、そのときどうだったかで推測がついてしまう。日本からの旅行者が、(東京）ディズニーランドと同じ年（1983年開園）というと、この映画の当時で29歳ということになる。
相手の女性は、「それよりも、ちょっとだけ上」というと、「ちょっとだけ？」と何度も聞き返すところが面白い。話の展開から、「ちょっと」は10年くらいで、アラフォーと想像できる（笑）。
主人公の妹（桐谷美玲）は、生まれた時に、兄（主人公）を呼んだといわれ、それ以来、「（人生の）勝負時」には、兄がそばにいると幸運を呼び寄せるという習いがあって、今回も、「パリで勝負事」があり、兄がついてきたというわけだ。
その勝負事というのは・・・。
★★でもと思ったが、☆☆☆（甘い点数）
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