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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「恋の罪」(2011、園子温監督)</span>


 
愛のむきだし」が長時間(約4時間)であったにもかかわらず、当時知らなかった満島ひかり安藤サクラなどの体当たり演技が強烈で、その後、園監督作品を見続けている。すでに見ている「冷たい熱帯魚」と「ヒミズ」の2本の間の作品で未見だった「恋の罪」を見た。
 
新作を発表するごとに注目を集める園子温監督が、1990年代に実際に起きた殺人事件に触発されて撮り上げたサスペンスドラマ。
 

それぞれ立場の違う3人の女性たちが織り成す光と影を徹底的に描き切る。
体当たりの演技を見せるのは「踊る大捜査線」シリーズの水野美紀、「凍える鏡」の冨樫真、園監督作品の常連で「ヒミズ」にも出演の神楽坂恵
 
表と裏の顔を使い分ける女性の深い業を描き切る園
監督の手腕にうなる。
 
昼は大学で教鞭をとっている助教授が、夜は売春婦。お堅い印象の女性刑事が裏では、まさかの愛人との情事に溺れ、作家の妻でスーパーのパートを始めた貞淑な妻がヌード撮影から、さらに女助教授の誘いで売春婦に堕ちていく姿をすさまじく描いている。同じ女優が演じているとは思えないほどの迫力で、女優魂のすごさを感じる。
 
 
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ある大雨の日、渋谷区円山町のラブホテル街にぽつんと建っているアパートで女性の死体が発見される。その事件を追う刑事の和子(水野美紀)は、幸せな家庭を持ちながらもずるずると愛人との関係を続けていた。
 
和子は捜査を進めるうちに、大学のエリート助教授美津子(冨樫真)や、売れっ子小説家の妻いずみ(神楽坂恵)の秘密を知ることになる(Google紹介記事より)。
 
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「言葉なんか覚えるんじゃなかった」というセリフが、大学助教授の講義でたびたび登場する。この映画のテーマにもなっているようだ。たとえば、「涙」というのが言葉だけであれば目から水が流れる、だが、そこに悲しみの涙など意味を知ってしまうと、たちまち変わってくるというのだ。
 
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園監督作品は、バイオレンス(「ヒミズ」「冷たい熱帯魚」など)、エロ、グロ入り乱れているので、誰にでも見られる、勧められるという映画ではない。ただ独自のスタンスで、本質を白日の下にさらけ出すところは、ほかの監督には見られない。
 
fpdの面白かった度、おすすめ度:
②「ヒミズ
④「恋の罪
 
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希望の国」は、主義主張が強すぎたような・・・。
 
最新作の「地獄でなぜ悪い」(2013)は見たが、二階堂ふみはいいが、全体的にいまいち。
 
 
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