凶悪犯を護送するSPに扮する大沢たかおが圧巻の演技を見せるが、財界大物から犯人射殺に10億円の懸賞金がかけられていることから、懸賞金を狙って、一般人、警察内部からも欲に目がくらんだ人間が現われ、味方か敵か予断を許さないスリリングな展開が面白い。
ワーナー・ブラザース配給で、今年4月26日から公開され、興収18億円以上となった。
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元・経団連会長である経済界の大物・蜷川隆興(山崎努)の孫娘が、清丸国秀(藤原竜也)によって殺害された。隆興は逃亡中の清丸を殺すために、全国紙の全面広告やインターネットサイトを通じ、「清丸を殺した者に懸賞金10億円を出す」と発表、全国民に対して清丸殺害の協力を依頼した。
福岡で潜伏していた清丸は匿ってもらっていた人物に殺されそうになり、恐れをなして警察に出頭した。
警察庁の上層部は、福岡⇔東京の清丸移送に厳重な警護(SP)をつける。
警護には警視庁警護課第4係の銘苅一基(大沢たかお)警部補と、同じく第3係の女性SPの白岩篤子(松嶋奈々子)巡査部長が選ばれた。また、警視庁捜査一課の刑事である奥村武警部補と神箸正樹巡査部長も同行し福岡に発った。
福岡に着いた警視庁の護送メンバーは、清丸が留置場で警察官に襲われて手当てを受けている病院にかけつけ、福岡県警の護送メンバーである関谷賢示巡査部長と合流し、清丸本人と対面、護送が始まるが…(Wikiより)。
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SP(身辺警護)と言えば普通はVIP(要人)警護が中心だが、この映画では、「凶悪な殺人犯=”クズ”の弾除けとして、守る価値があるのか」といった疑問の声もあったが、護送任務を遂行する二人のSPと選ばれた警視庁捜査員たちの葛藤。5人の人間の中で、情報を漏らしている人物がいるという疑心暗鬼、その人物は一体だれかといった謎解きもある。
巨大な警察組織の上層部の思惑と現場の乖(かい)離、犯人の心理描写など見どころが多い。ただ突っ込みどころもある。藤原竜也は、死刑判決を受けるが、「どうせ死刑になるなら、もっとやっておけばよかった」と反省も後悔も無いという態度。不敵な態度など演技はみどころだったが、いつも思うが、凶悪犯人向きの顔ではないような(子供っぽいルックス)・・・。
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「終の信託」「ストロベリーナイト」などで見せた大沢たかおの凄みが、「藁の楯」でもすごい。同僚SPを殺された大沢が藤原に迫る形相、セリフは迫力があった。身体(命)を張って、殺人犯からの弾除け(たまよけ)になったとき、殺人犯ですら「すごい」という一言があったほどだ。
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