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<span itemprop="headline">映画「22年目の告白 - 私が殺人犯です - 」(2017)</span>





22年目の告白 - 私が殺人犯です - (2017)を見た。MOVIXさいたま(初回9:00)にて。最近、あちこちのブログで紹介されており、できるだけ目に入る情報を控えてみた。それで正解だった。「結末は絶対に言わないでください」「ネタバレはみないで」的な映画だが、ポスターがすでにネタバレしている。「欺かれる」?(笑)。
 
ということで、これから映画を見る人は、この記事も斜め読みしてください。

・・・
この映画を見る前は、藤原竜也か、あの「藁の楯」の幼女誘拐犯か。
演劇でしごかれた大げさな演技か、くらいに思っていた。軽くみていたのだ。
それは見事に”いい意味で”覆された。絶叫したり、おおげさに泣き叫んだりする演技は、時としてウソっぽい。淡々と静かに語るところに俳優の演技・実力が見える。

ただ映画を見る前から、また映画が始まってからもある素朴な疑問があった。
犯人の年齢だ。22年前に殺人を犯した犯人が、その犯行当時20代半ばとすると、現在は40代半ばになっているはず。実年齢35歳の藤原竜也に不自然さはないのか。そうでなくても年齢の割に童顔で目が優しい。凶悪犯なのか。いろいろな”伏線”があってその疑問は解決されていったが。

まさか、まさかという展開が、少なくとも二度起こる。
 
映画の宣伝は、藤原竜也X伊藤英明の初共演による”ガチ”対決(犯人と刑事)の構図で行われているが、実はある”第三の”の存在が大きい。すべては、この男の”闇”の部分に光が当たっているのだ。
 


 


VS.





1995年に起こった5件の連続殺人事件。犯行の手口の異常性と猟奇性で世間の注目を集めることになる事件を担当したのは牧村航(伊藤英明)。熱心な捜査の甲斐あって、犯人をあと一歩のところまで追いつめるも、その狡猾さに打ち負かされ、犯人を逃し、尊敬する上司(平田満)を殺されてしま



そのまま事件は迷宮入りし時効を迎え
そして事件から22年後、突如当時の犯人が書いたという手記「私が殺人犯です。」が発行される。あの事件の犯人を名乗る人物(藤原竜也)が発表した手記に世間やマスコミは食らいつが、それがまた新しい事件や騒動の引き金となる。
 


・・・
事件の時効について考えさせられる。
凶悪殺人事件の時効が成立されたとき、その被害者の絶望と怒り。
何十年も事件を追ってきた警察官たちの喪失感と無力感。

時効が成立して「私が犯人だ」と名乗り出た意図とは・・・。

映画は2012年に韓国で公開された映画私は殺人犯ですをもとに製作された。
私は殺人犯ですは韓国で270万人動員監督の入江悠が、リメイク実現に約
2年半の年月を費やして完成したクライムサスペンス

主な出演者:
曽根崎雅人:藤原竜也 (時効後連続殺人犯人を名乗り登場。告白本を出版)
牧村航:伊藤英明 (事件を追い続ける刑事。事件後、妹が行方不明)
岸美晴:夏帆  (被害者遺族の娘)
小野寺拓巳:野村周平牧村里香の恋人)
牧村里香:石橋杏奈 (牧村の妹)
春日部信司:竜星涼 (刑事。牧村の部下)
戸田丈:早乙女太一  (橘組・若手構成員)
滝幸宏:平田満  (22年前の牧村刑事の上司)
山縣明寛:岩松了 (被害者遺族。医者)
橘大祐:岩城滉一 (橘組・組長)
仙堂俊雄:仲村トオル  (事件を追及するジャーナリスト兼テレビキャスター)
 
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それにしても、仲村トオルは、テレビでは「家売るオンナ」の不動産会社の屋代課長としてコミカルな一面を見せ、映画では「64 ロクヨン」(前・後編)にも出演し、今回の「22年目の告白」ではその役柄の広さを示していた。

今年の邦画では、まだ見ている作品が少ないが、後半に公開される作品を含めても、ベスト5には入れたい作品となった。よく練られた脚本だと思う。

それほど、”衝撃”は大きかった(←大文字にしたいほどインパクトがあった)。
 
☆☆☆☆
 

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