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<span itemprop="headline">訃報:女優・森光子、逝く。92歳。</span>

 

舞台「放浪記」やテレビなどで人気を得た女優で文化勲章国民栄誉賞を受けた森光子が10日午後6時37分、肺炎による心不全のため都内の病院で亡くなった。92歳。
 
明るく元気な姿しか見ていなかったので、100歳くらいまで生きるのではないかと思っていたが、病と一部認知症も発症していたといい、残念。
 
報道によると、森さんは2010年夏から入院。肺は、すでに片方だけだったといい、この2年半以上は、表舞台には姿を見せていなかった。
 
最後の舞台となったは2010年2月、滝沢秀明と共演した舞台「新春 人生革命」。直後の同2月26日には、5、6月に予定していたライフワークの舞台「放浪記」の上演中止を発表。「役者にとりまして、舞台をお休みするということは、これにまさる苦しみはございません」と無念のコメントを寄せていたのを記憶している。

「放浪記」は初演の1961年以来、主演を続け、2009年5月には前人未到の2000回の偉業を達成。上演回数は2017回を数えた。

日本を代表する国民的な大女優だった。
戦前から活躍していたが、戦後はラジオを経て、劇作家の菊田一夫に見いだされ、昭和36年に始まった舞台「放浪記」で主人公の林芙美子の役を初演から務めた。
舞台は大ヒット。
 
特に「でんぐり返し」の演出は、この舞台の名物となり、上演回数は平成21年5月に2000回を超えて、1人の俳優が主演を務める舞台としての最多記録を打ち立てた。このほか「おもろい女」や「雪まろげ」などがロングラン興行になるなど、大衆演劇の第一人者として活躍した。

またテレビドラマで演じる庶民的で明るい母親役などが親しまれ、NHKの「紅白歌合戦」でも司会を3度務めたほか、バラエティ番組にも出演し、お茶の間の顔になった。
 
こうした長年の功績が認められ、昭和59年に放送文化賞を、平成17年には文化勲章を受章、「放浪記」の舞台が2000回に達した年には、国民栄誉賞が贈られた。
80年近く、タレント・女優として活躍した芸能人の大御所が亡くなり、さびしい気がする。
 
ご冥福を祈ります。
 
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