「麻雀放浪記」(1984)
名作の呼び声が高い映画「麻雀放浪記」のリメイクと聞くと、そんな無謀な、という声も上がりそうだが、斎藤工(37)が生涯ベスト1というほどの映画で、10年も前から原作の阿佐田哲也氏サイドにアプローチし続けた念願の企画だというから意気込みが違う。
主人公の坊や哲が戦後から2020年にタイムスリップする大胆な新解釈で、人工知能(AI)と激闘を繰り広げるというもの。
自他ともに映画通として知られる斎藤工が「名画をリメークしてオリジナルを超えた作品はほとんどない。それくらいハードルが高く至難の業」とまで言うが、あえて禁断の領域に足を踏み入れたのか。
自他ともに映画通として知られる斎藤工が「名画をリメークしてオリジナルを超えた作品はほとんどない。それくらいハードルが高く至難の業」とまで言うが、あえて禁断の領域に足を踏み入れたのか。
2011年の映画「明日泣く」で阿佐田氏の半生を演じ思いはさらに加速。
原作は、250万部を超える大人気作。
白石監督によると最初は躊躇したようだ。
1945年の“戦後”からやってきたという坊や哲が見るのは、人口が減少し、労働はAIによって奪われ、町は失業者に溢れているというもの。
AIの登場で失業者が溢れる…というのは、数十年前にチャップリンが「モダンタイムス」で予言したとおりだ(笑)。
AIの登場で失業者が溢れる…というのは、数十年前にチャップリンが「モダンタイムス」で予言したとおりだ(笑)。
着想が今日的で面白そうだ。
白石監督によると「プロデューサーからポロっと出たアイデアが坊や哲が2020年に来たら…。」だった。「最初はそんなばかなと半笑いしたが、もしかしたら今誰もが感じている現代社会のひずみや、今の社会が忘れてしまったものを警鐘として描けるかな」と思い直したというのだ。
「時代に生きられないアウトローたちを描いてきたが、坊や哲はその最たるもので、彼が2020年の近未来に来たらと考えると堪らなくなり作品に邁進することにした」と本作の展開を語った。
「麻雀放浪記」の世界を愛する斎藤工は「佐藤佐吉さんの脚本をめくって行くと、これは本当に麻雀放浪記?と思うほどの鋭角的で奇天烈な世界観に唖然・呆然としながらも、気がつくと喉が渇き切る様に最後のページまでめくっていました」とコメント。
白石監督についても「私は邦画ファンとして、この台本での白石和彌×麻雀放浪記が無性に観たくなった。とんでもない作品が生まれる瞬間に立ち会えるのではなかろうか」と語った。斎藤工は本作の原作者・阿佐田氏の半生を「明日、泣く」という作品で演じていることもあり、思い入れは人一倍の様子だ。
白石監督についても「私は邦画ファンとして、この台本での白石和彌×麻雀放浪記が無性に観たくなった。とんでもない作品が生まれる瞬間に立ち会えるのではなかろうか」と語った。斎藤工は本作の原作者・阿佐田氏の半生を「明日、泣く」という作品で演じていることもあり、思い入れは人一倍の様子だ。
どんな風にアレンジされて描かれるのか楽しみではある。
映画の公開は、2019年4月5日(金)より。
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もう1本は、4月期の月9ドラマ「コンフィデンスマンJP」の映画版「コンフィデンスマンJP the movie」だ。先日無事クランクアップしたというニュースが飛び込んできた。
「コンフィデンスマンJP」は、“欲望”や“金”をテーマに、一見平凡で善良そうな姿をした3人の信用詐欺師たち(=コンフィデンスマン)が、様々な業界の華やかな世界を舞台に、壮大で奇想天外な計画で欲望にまみれた人間たちから大金をだまし取る、痛快エンターテインメントコメディー作品。
総合視聴率の平均は15.1%を記録。
6月度ギャラクシー賞月間賞受賞や4月期コンフィデンスアワード・ドラマ賞の主演女優賞・脚本賞を受賞するなど、高い評価を受けた。映画では、香港が舞台となり、すべてがスケールアップした内容となっている。
ドラマに引き続き、天才的な知能と抜群の集中力を持ち合わせる主人公ダー子役の長澤まさみ、小心者でいつもダー子に振り回されてばかりのボクちゃん役の東出昌大、百戦錬磨のベテランコンフィデンスマン・リチャード役の小日向文世、そして五十嵐役の小手伸也が出演。脚本も古沢良太が引き続き手掛け、監督は田中亮が務める。
ドラマに引き続き、天才的な知能と抜群の集中力を持ち合わせる主人公ダー子役の長澤まさみ、小心者でいつもダー子に振り回されてばかりのボクちゃん役の東出昌大、百戦錬磨のベテランコンフィデンスマン・リチャード役の小日向文世、そして五十嵐役の小手伸也が出演。脚本も古沢良太が引き続き手掛け、監督は田中亮が務める。
こちらは、ドラマの面白さを凝縮して、スカッとさせてくれるドラマになりそうで、こちらにも期待したい。
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