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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

★第93回キネマ旬報ベスト・テン第1位作品鑑賞会と授賞式②

今回の『第93回キネマ旬報ベスト・テン』の主な受賞は以下のとおり。

下の赤字作品が3部門の1位で1位作品鑑賞会では、「ジョーカー」が都合により4位の「グリーンブック」(前年のアカデミー賞作品賞)が上映され、「i-新聞記者ドキュメント-」「火口(かこう)のふたり」の3本が上映された。今年の受賞作品はいずれも”問題作”だ。

■日本映画ベスト・テン第1位:『火口のふたり
■外国映画ベスト・テン第1位:『ジョーカー
■文化映画ベスト・テン第1位:『i-新聞記者ドキュメント-
■読者選出日本映画ベスト・テン第1位:『半世界』
■読者選出外国映画ベスト・テン第1位:『ジョーカー』

■日本映画監督賞:白石和彌(『ひとよ』『凪待ち』『麻雀放浪記2020』により)
■主演女優賞:瀧内公美(『火口のふたり』により)
■主演男優賞:池松壮亮(『宮本から君へ』により)
助演女優賞池脇千鶴(『半世界』により)
助演男優賞成田凌(『愛がなんだ』『さよならくちびる』により)
■新人女優賞:関水渚(『町田くんの世界』により)
■新人男優賞:鈴鹿央士(『蜜蜂と遠雷』『決算!忠臣蔵』により)
■特別賞:和田誠 (代理:妻・平野レミ

 

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・「火口のふたり」は、R18指定で、出演者はほぼふたりで、ほとんどが裸のからみのシーン。(初鑑賞)

・「ジョーカー」は、「バットマン」「ダークナイト」に登場した悪の権化のような人物の現代版で、狂気の人物。(鑑賞済み)会場では「グリーンブック」が上映(2回目の鑑賞)

・「i-新聞記者ドキュメント-」は、官邸・国家権力と戦う女性新聞記者の実名(本人)の足跡を追うドキュメントで、よく映画化できたと思える作品。アメリカのマイケル・ムーア的な突撃映画(笑)。(初鑑賞)

・・・

上位関係者がほぼ出席し、それぞれのスピーチが興味深かった。

客席には「i-新聞記者ドキュメント-」に主演した望月衣塑子(いさこ)記者もいた。司会者の襟川クロが、会場最前列の望月衣塑子に「きょうもキャリーバッグを持っていますか?」と語りかけると、望月衣塑子は、手元のキャリーバッグを高く持ち上げてみせた(笑)。映画の中で、移動するときには、いつもキャリーバッグを引っ張っている姿が印象的だった。
襟川クロは、20年前にキネマ旬報のこのイベントの司会を5年間つとめ、その後は、昨年まで14年間、フリーアナの笠井信輔が担当したが、病気のため、今回代理を務めた。襟川クロは作品名「半世界」を、2度も「はんせいかい(反省会)」と間違え、トラウマになってしまったと語っていた。
授賞式では、最初に小中学生の「映画鑑賞作文」コンクールのグランプリ受賞の4人の表彰と紹介があった。
 
(つづく)