俳優でコメディアンの小松政夫が7日、亡くなった。78歳だった。小松政夫といえば「小松の親分さん」や「しらけ鳥」のネタや歌で昭和の人気コメディアンとして活躍。
クレイジーキャッツの植木等の付き人だった当時、クレイジーキャッツとザ・ピーナッツが出演の人気バラエティ番組「シャボン玉ホリデー」に出演して人気を得た。植木等とは師弟関係にあり、植木を「オヤジさん」と呼んでいたという。
持ちネタで印象に残るのは、日曜洋画劇場の解説でおなじみの映画評論家・淀川長治のモノマネ。淀川の口調で「ハイ、また、お会いしましたね」「まあ、怖いですね、怖いですね」が受けた。太い付けまつげをつけて、眉をぴくぴくと動かすのが芸だった。
「電線音頭」「しらけ鳥」などでお茶の間を沸かせた。ダジャレの言葉が多く「悪りーね、悪りーね、ワリーネ・デイートリヒ」をはじめ、「よーやる、よーやる、よーやるゼリー」「まー随分ね! 随分随分随分ね!」
「暗いね、暗いね、アイネ・クライネ・ナハトムジーク!」(モーツァルトの曲より)など。
「麻雀放浪記2020」
テレビドラマでは「水戸黄門」「ハケンの品格」、サスペンスなど多数あり、映画では、ザ・ドリフターズの映画や喜劇、「駅STATION」、シリアス物など多数出演したが、最近では「麻雀放浪記2020」で伝説の雀士・出目徳を演じた。
ご冥福をお祈りいたします。