映画「東京島」
無人島に漂着して、サバイバル・ゲームなどを期待すると肩透かしを食う単調なストーリーだった。ヒットドラマ「LOST」などとは雲泥の差だった。
映画は、事実に基づいた原作(桐野夏生の同名小説)に基づいているというが、多少脚色されている。映画「東京島」は、木村多江演じる平凡な主婦だった清子が、夫と旅行中に嵐にあい無人島に漂着。そこへ16人の若い男たちと、密航に失敗した6人の中国人の男たちも島にたどりつく。夫がナゾの死を遂げ、たった1人の“女王”として島に君臨することになった清子は、男たちの間を渡り歩きながら生き抜くことへの執念を見せていく・・・。
やがて島にはきついバイト先を逃げ出してきたフリーター16人もやってきて、清子は島の中でたったひとりの女として生き生きと振舞い始める。
木村多江が、ほぼノーメイクで、黒く日焼けして野性的な女を演じている。食べることにかけては、貪欲で、蛇であろうと、ゲテモノ、豚、なんでもよく食べる。映画に協力しているエルメスのスカーフもたびたび登場する。木村多江は、美人タイプではないが、個性派女優で、エルメスのスカーフをドレスのようにまとったシーンなどでは、別人のように優雅に変身する。
清子とは、性格もあわない天敵として登場するのが、変わり者・ワタナベ(窪塚洋介)。島の中では、唯一の女性ということで、ちやほやされていたが、ワタナベに言わせると、ババァであり、いなくて結構というのだった。
「ケンタッキー!」
そこに、中国の男たちが新たに6人漂流してきたから事態は、複雑になる。
中国人グループはいかだで脱出をしようとして、清子に一緒にいかだに乗るよう勧める。最初は躊躇した清子だったが、上海に行けば「ケンタッキー」が食べられるかもしれないと思い、いかだに乗る決心をする。
いかだが漂流していると、眼前に島が見えてきた…(Goo )。
島の男の一人との間に、子供(男女の双子)をもうけ出産するが、日本人、中国人との争いに巻き込まれて、双子のうちの一人(女の子)だけを連れて、ボートで脱出に成功する。
時は流れて10年後。
島に残った、双子の片方(男の子)は、島の王子として、島を取り仕切る立場になっていた。
一方、東京に戻った清子と子供(娘)一人は、10歳の誕生日を迎えていた。
清子が「誕生日おめでとう」といった後で、子供に向かって言う。
「聞いてもらいたいことがあるの」
…で、エンディング。
- キャスト:
- 清子の家
トーカイムラ
ホンコン・新たな漂着の中国人
- ヤン - テイ龍進
- ムン - 趙和
- チェン - 石田佳央
- ウォン - 張天翔
- リー - 張沫
- シュウ - 孫良
- ブクロ・島の自衛団
- ジュク・酒造りのムラ
- ダクタリ - 結城貴史
- サカイ - 松川貴広
- シマダ - 保科光志
- ヒキメ - 藤川俊生
- フィリピン人
- 10年後
★★(期待ほどでなく)
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