南極大陸 第1話
TBS開局60周年記念ドラマ「南極大陸」が、昨日から、始まった。
期待したが、初回だからか、説明が多く、まだ盛り上がりに欠ける印象だった。
昭和31年(1956年)。日本は敗戦から10年。
世界は、南極観測に向け動き出していたが、日本が、敗戦で意気消沈している時期に、世界に向け、日本の存在感と、子供たちの夢を乗せて、戦艦大和も沈んでしまった中、運よく生き延びた「宗谷」を改造して、南極観測にチャレンジする日本人たちがいたことを描きだす。
”南極観測船・宗谷”といえば、小学校に入学する直前のころ、日本中が沸き上がった一大イベントとして、記憶に残る。おんぼろ船をなんとか改造して、いばらの道に
挑戦して行こうというのは、やはり震災の後の厳しい状況の中で、希望と夢を追い求めようという企画なのか。
キムタクを主役に配して、ほとんどキムタク中心のドラマになっているが、脇役陣にこれでもかというほどの名脇役を配しているのが見所だ。
南極観測船の予算は当時の金額で5億円というとてつもない金額。
大蔵省では、優先順位から、反対の立場。これを実現に導いたのが、全国の子供たちの募金活動から広まって、国民的な観測船の応援のうねり。ついには国会で、正式に認められることになり、企業からも寄付金などサポートする声が高まって、官民一体のプロジェクトが始動することになる。
南極では、氷や極寒に耐えられる訓練された犬が20匹は必要だということで、樺太犬に白羽の矢がたつが、犬を管理しているベテランが山本学であり、その娘が木村多江で、そのまた娘が芦田愛菜だったりと、今旬な女優・子役が出演。
犬のドラマとしても、これから泣かされることが予想できる。
大蔵官僚になっている氷室(堺雅人)は、かつて倉持(木村拓哉)と山岳仲間だったが、今は、氷室は倉持に対して、対立する立場にある。氷室役の堺だが、斜に構えて、アクが強いところをみせる役だが、やや吸血鬼のように見えて…爆。
数年後に続く皇太子ご成婚、東京タワー建設、テレビ時代の到来などの直前の時代で、まだまだ日本全体が貧しい時代の中、大きな予算で、何の得があるともしれない南極観測に、将来の子供たちに夢を残したいとする隊員たちのドラマだ。
有名になった犬の名前「タロ」「ジロ」の運命やいかに、と続いていくことになるが・・・。
キャスト
高岡美雪 - 綾瀬はるか
氷室晴彦 - 堺雅人
犬塚夏男 - 山本裕典
横峰新吉 - 吉沢悠
横峰奈緒美 - さくら
船木幾蔵 - 岡田義徳
谷健之助 - 志賀廣太郎
嵐山肇 - 川村陽介
山里万平 - ドロンズ石本
鮫島直人 - 寺島進
鮫島純子 - 加藤貴子
古館智大 - 山本學
古館綾子 - 木村多江
古館 亮 - 井上瑞稀
犬塚美津子 - 大野いと
晴夫 - 矢部光祐
安藤道雄 - 佐藤隆太
倉持(旧姓:高岡)ゆかり - 仲間由紀恵
倉持岳志の父 - 渡瀬恒彦
内海典章 - 緒形直人
星野英太郎 - 香川照之
白崎優 - 柴田恭兵 (特別出演)
主題歌:中島みゆき「荒野より」
次回はみて、面白くなければ、このドラマ、脱落の予定(笑)。