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<span itemprop="headline">「最後から二番目の恋」(第7話)</span>

 
木曜夜10時のドラマ「最後から二番目の恋」が、安定した視聴率のようで、大人のドラマとして人気になっている。小気味いいいいほどテンポがいい。よほどのドラマファンは別として、20代は「ラッキーセブン」、40代以上は「最後から二番目の恋」を見ているようだ。
 
「ラッキーセブン」は、あれだけのスター俳優・女優を配しながら、本当につまらないドラマになっている。「ミタ」の大ヒットの後、探偵事務所の社長役として出演している松嶋菜々子が、出番は少なく、添え物的登場で、生かされていない。キムタクと同じくらい演技がわざとらしい松潤、個性派の仲里依紗瑛太大泉洋なども、いまひとつピリッとしない。せっかく月9枠であるのにおもしろさがないのは、脚本のせい?
 
最後から二番目の恋」は、わくわくするするくらいセリフが面白い中井貴一小泉今日子の二人が、中年の不器用な恋愛物語を”等身大”に演じていて、セリフの一言一言が、自然体でいい。
 
これまでの流れ。
中井貴一が演じる長倉和平は、鎌倉市役所の観光推進課に勤務する4人兄弟の長男。妻とは死別し、一人娘がいる。正しいことしか言わないのでつまらない人間。両親を早くに亡くし、兄弟の親代わりをしてきたので、それも仕方ないといった状況。そろそろ体力の衰えも感じて、また誰かと恋をするなんて面倒くさいと思っている。

小泉今日子が演じる千明は、テレビ局に務めるドラマのプロデューサーで、45歳独身。ひとりきりの老後という未来も見え隠れしてきて、鎌倉の古民家に引っ越してきた(長倉家の隣)。そこで出会ったのが、和平の弟・真平(坂口憲二)。真平は特定の女性と付き合うことなく、すべての女性を幸せにしたいと考えているが、それは長くは生きられない(と思われる)病気を抱えているからだった。病気のことは知らず、しかし、他にも女性がいることを承知の上で、千明と真平は深い仲になる。

一方、和平は知り合いの住民からお見合いの話を持ち込まれるが、途中からその見合い相手・秀子(美保純)の娘まで立候補してくるという事態に。その娘というのは、なんと同じ観光推進課に務める部下・知美(佐津川愛美)。和平は当然、お見合い自体を断るが、秀子とは成り行きで食事に行くようになり、知美からはデートに誘われと、いいんだか悪いんだか分からない状況になってしまう。

そんな和平と千明は、事あるごとに衝突して、言いたいことを言い合ってきた。しかし、そんな2人を見て、真平は生まれて初めて嫉妬をする。そして、自分の本当の気持ちに気づき、千明に他の女性とは別れてくるから真剣に付き合って欲しいと告げる。思いも寄らない展開に千明は驚くが、若い年下の男からの告白が嬉しくないわけもなく、OKをする。ただ、目の前で他の女性の話をされても、千明には嫉妬心が湧いて来ないのだった・・・。
 


そして「第7話」。
真平の病気のことがくわしく明かされる。
これから真剣に交際をはじめるという千明に、病気のことを話さないわけにはいかない状況。本人が話すのが一番と和平はいいつつも、千明に促されて、話すことにする。真平は11歳のときに、脳に腫瘍が発見されて、いつ再発するかわからない状況であること。それが今日なのかもわからないし、現れないかもわからない。真平としては、「いつ自分がいなくなっても周りの人に迷惑がかからない状況にしておく」という考えから、誰とも特定の人と親しくつきあわないのだという。真平なりの気配りだった。
 
千明はそのことを理解し、真平と会って、おたがいに「じゃあ、これからは恋人どうしってことで・・・」という間柄になるのだが・・・。千明「恋人同士って、どうすればいいんだっけ…。忘れちゃった。とにかく、会社に行ってくるね。じゃぁ」(笑)。
 
和平は、親子二人と二股をかけているというふうに兄弟たちからみられて、非難ごうごう責められるが、説明、反論に躍起となるが、理解されるには程遠く・・・。半ばやけっぱちで、バーに入れば、一番会いたくない男(和平の妹・典子の夫)が来て絡んだり、キャバクラに行ってみたら、近所の口うるさい、お節介じいさんがいたり・・・。
 
和平と千明の会話が、とにかく面白い。
和平は、千明が聞き役がうまいのか(爆)、乗ってくると、興奮気味に持論をまくしたてるところも、俳優・中井貴一のうまいところで、中井そのもののキャラのように見えてしまう。
 
このドラマを見ている40代、50代の人は、ドラマにハマることは請け合い(爆)。
 

 
TVレポーターの武藤まき子さんという人も「最後から二番目の恋」ハマり中という記事が「夕刊フジ」にでていた。中井貴一といえば、松竹美男俳優三羽烏と言われた佐田啓二の息子。佐田啓二は、38歳で亡くなったため。貴一はまだ2歳だったので、父親の記憶はないわけだが・・・。中井貴一は、いまや俳優・佐田啓二(「喜びも悲しみも幾年月」ほか)を越えるほどの日本を代表する俳優の一人だ。
 
このドラマ、未見の人は、今からでもお勧め・・・笑。