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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「失楽園」(1997):TVのゴールデンタイムに放送。</span>

 

 
お堅い日経新聞の連載に登場して、過激な描写でセンセーショナルな話題となった渡辺淳一の「失楽園」が劇場公開されたのは1997年。劇場で見たが、当時人気女優の黒木瞳の体当たり演技が、女優魂をみせ、その後、TVでも、川島なお美でドラマ化された。そういえば、黒木も川島も雰囲気が似ている。
 
黒木瞳というと、田村正和とのドラマ共演が多かったが、高感度女優の常に上位にランクされていた。CMでも一時期は相当に出ていた。年齢を感じさせない(現在51歳)し、キュートに見えることが多い(笑)。
 
お互いに妻、夫がありながら、引き寄せられ、どんどんと深みにはまっていき、その結末は、ああいう形で心中することになるとは・・・。
 
不倫映画だが、アメリカのそれとはかなり異なるようだ。
マイケル・ダグラスの「危険な情事」などとは!(笑)。
あちらは、恐怖映画だった。
 
一方、こちらは、誰も止められない、純愛(?)映画だったろう。
凛子(黒木瞳)の動向を、興信所を使って調べるダンナ(柴俊夫)もすごい・・・。
妻の不倫を知っても、離婚はしないからなとすごむ。
 
いっぽうの久木(役所広司)は、しっかりした、申し分のない妻がいたが、夫の不倫に気がつかないわけもなく、妻(星野知子)は黙って離婚届を出すのだった。二人の娘役が、木村佳乃だったのを、今回初めて知った。「悪人」の木村佳乃が、娘役だったとは! 脇役陣もなかなか見所があった。
 
ストーリー:
出版社の敏腕編集者である久木祥一郎は、ある日突然、編集の第一線から閑職の調査室配属を命じられた。そんな久木の前に、友人・衣川が勤めるカルチャーセンターで書道の講師をしている松原凛子という美しい人妻が現れる。彼女は“楷書の君"と呼ばれているほど折り目正しく淑やかな女性だが、久木の強引でひたむきな恋の訴えに、やがて彼を受け入れた。そして、週末毎に逢瀬を重ねていくうちに、凛子はいつの間にか性の歓びの底知れない深みに捕われていく。
 
二人の関係は次第にエスカレートしていき、凛子の養父が死んだ通夜の晩、久木にせがまれた凛子は、夫や母親の眼を逃れて喪服姿のままホテルで密会した。凛子は罪悪感にさいなまれるが、それはかえってふたりの気持ちを燃え上がらせる。やがて、久木は密かに都内にマンションを借り、凛子との愛の巣を作り上げた。
 
しかし、そうした大胆な行動は隠し通せるものではなく、凛子の夫・晴彦は興信所の調査で妻の不貞を知る。晴彦はあえて離婚しないことで凛子を苦しめようとし、一方、久木の妻・文枝は静かに、しかしキッパリと離婚してほしいと要求した。家庭や社会からの孤立が深まっていく中、それでも二人は逢うことを止めようとはせず、世間並みの日常が失われていく分だけ、二人だけの性と愛の充足は純度を増していく。
 
そんな折、久木の会社に彼の行状を暴く告発文が送られてきた。久木は、それをきっかけに辞職を決意し、文枝との離婚も承諾する。凛子もまた晴彦や実母との縁を切って、久木のもとに走った。「至高の愛の瞬間のまま死ねたら」という凛子の願いに共感するようになった久木は、誰にも告げず、二人でこの世を去ろうと決意する。雪深い温泉宿へ向かった久木と凛子は、生命を絞るように激しく求め合ったまま、互いに毒の入ったワインを口にした。後日発見されたふたりの心中死体は、局所が結合したままの愛の絶頂の瞬間の姿であった・・・(Googleより)。
 
それにしても、過激描写が多かったが、あれは、どう見ても「ラスト・タンゴ・イン・パリ」のオマージュかパロディか知りませんが・・・。
 
先日のBS放送では、夜9時からの放送で、「茶の間」でみるには抵抗がある(だろう)映画だったが、幸い、一人で再見することができた(笑)。
 
 
出演:
久木祥一郎:役所広司
松原凛子:黒木瞳
衣川和記:寺尾聰
松原晴彦:柴俊夫
知佳:木村佳乃
水口吾郎:平泉成
水口雅代:速水典子
三浦節子:岩崎加根子
小畑常務:中村敦夫
宮田秀子:原千晶
今井美都里:金久美子
鈴木:小坂一也
徹:村上淳