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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「大統領の陰謀」(1976)再見。</span>

 
大統領の陰謀」(1976)を劇場公開以来30数年ぶりに再見した。
 
今見ると、当時は携帯電話もパソコンもなく、取材は、電話か直接取材であり、記事原稿もタイプライターだった。電話もダイヤル式。そういえば電話ボックスも少なくなった。今は携帯が当たり前だが、当時は、なくてもどうにか事足りた。
 
 ウォーターゲート事件の真相を突き止め、ニクソン大統領を失脚にまで到らしめた二人の新聞記者カール・バーンスタインダスティン・ホフマンボブ・ウッドワードロバート・レッドフォードの活躍を描いた実話の映画化。
 
根気良く調査を続ける二人の姿と少しずつ事件の概要が判明して行く様はドキュメンタリー・タッチを越えて、政治を題材とした“探偵映画”と言って良いほど面白い。
デスクに扮するジェースン・ロバーツが頼もしい演技を見せる。(allcinemaより)

映画のストーリーを見ていると、どこかの国の選挙の資金管理団体の不正な闇金の話と極似している。何年かして、山崎豊子原作で映画化されるだろうか(笑)。
 
そもそも、ウォーターゲート事件とは・・・?
ニクソン大統領政権下のアメリカにおいて、当時野党であった民主党本部のあるウォーターゲートビルに、不審者が盗聴器を仕掛けようと進入した事件。
 








 
ニクソン大統領を含むホワイトハウスのスタッフは口を揃えて「事件と政権とは無関係」との立場をとったが、ワシントン・ポスト紙の2名の記者の取材によって、徐々にニクソン政権の野党である民主党の盗聴が明かになり、メディアや世論からの反発をうけて、アメリカで前代未聞の現役のニクソン大統領が辞任(失脚)に追い込まれた事件。
 
この事件には政権のみならず、FBIやCIAも多いに関与している事件であり、そこには陰謀があった。

ダスティン・ホフマンロバート・レッドフォードという人気俳優のほか、マーチン・バルサム、ジェースン・ロバーツアカデミー賞助演男優賞)というベテラン俳優が見ごたえがあった一級のサスペンス・探偵映画だった。
 
アメリカの政治の仕組みや選挙の過程など複雑で、やや混乱するが、映画としては面白かった。ウオーターゲート事件がいかなるものだったかを知ることができた。

 
1976年の映画が公開された時のキャッチコピー:
全世界を震撼させた=今世紀最大の探偵物語
<キャスト>
Dustin Hoffman(ダスティン・ホフマン
Robert Redford(ロバート・レッドフォード
Jack Warden(ジャック・ウォーデン
Martin Balsam(マーティン・バルサム
Hal Holbrook(ハル・ホルブルック
and more…

<スタッフ>
監督:Alan J. Pakula(アラン・J・パクラ)
製作:Walter Coblenz(ウォルター・コブレンツ)
脚本:William Goldman(ウィリアム・ゴールドマン
撮影:Gordon Willisゴードン・ウィリス
音楽:David Shire(デイヴィッド・シャイア

<受賞歴>
アカデミー賞
助演男優賞:ジェイソン・ロバーズ
脚色賞:ウィリアム・ゴールドマン

【全米批評家協会賞】
作品賞(アカデミー賞では作品賞ノミネート)