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ドキュメンタリー映画「マーサ・ミッチェル -誰も信じなかった告発-」(2022)を見る。

マーサ・ミッチェル -誰も信じなかった告発-」(原題:The Martha Mitchell Effect、2022)を見た。40分のドキュメンタリー。

ウォーターゲート事件」(※)で大統領が最も恐れたとされる司法長官の妻、マーサ・ミッチェル(夫が司法長官ジョン・ミッチェル)の告発を描いている。

 ニクソン大統領も恐れたというマーサ

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1970年代、アメリカを震撼させた最大の政治スキャンダル「ウォーターゲート事件」は、マーサ・ミッチェルを抜きにして語ることはできない。

マーサは、アメリカ南部アーカンソー州出身。当時のニクソン政権で司法長官を務めたジョン・ミッチェルの妻だった人物。ジョンもマーサには頭が上がらず、マーサには一切逆らえなかったようだ(笑)。”女帝”とも言えそう。

マーサは、ゴシップ記事のネタになりそうな情報を記者に流し、NBCのバラエティ番組「Laugh-In」でお茶の間の人気者となり、1970年にはワシントンの女性を特集したTIME誌の表紙も飾った。写真誌で有名な「LIFE」誌の表紙にもなった。

 

しかし、マーサは単にテレビの人気者だっただけでなく、アメリカの政治史のなかで重要な役割を果たした人物だった。

1977年、イギリスのニュース番組のキャスター、デービッド・フロストのインタビューを受けたニクソン元大統領はこう語った。「マーサがいなかったら、ウォーターゲート事件はなかっただろう」。

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マーサは人気者であったと同時に「南部の口軽女」といったあだ名も頂戴していた。政府に対して歯に衣着せぬ発言を繰り返し、ニクソン政権にとっては頭痛の種だった。

やがてマーサは、民主党本部への盗聴侵入事件(ウォーターゲート事件)の真相をマスコミにばらすとホワイトハウスを脅す。

その結果、マーサは誘拐され、監禁され、誹謗中傷のターゲットにされてしまう。それから50年という長い年月が経ち、ようやくマーサが正当に評価される機会が訪れた。ドキュメンタリー映画と、あわせて実話を元にしたドラマシリーズが、今年相次いで公開される。
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ウォーターゲート事件」に関連した人物の中でも有名な女傑ともいうべきマーサ・ミッチェルの当時の映像などが見られ興味をそそられた。脚色された映画とは違ってリアルだった。


※「ウォーターゲート事件:Watergate scandal)」とは、1972年に起きたアメリカ合衆国の政治スキャンダル。

1972年6月17日にワシントンD.C.民主党本部で起きた中央情報局(CIA)工作員による盗聴侵入事件に始まった、1974年8月9日にリチャード・ニクソン大統領が辞任するまでの盗聴、侵入、裁判、もみ消し、司法妨害、証拠隠滅、事件報道、上院特別調査委員会、録音テープ、特別検察官解任、大統領弾劾発議、大統領辞任のすべての経過を総称して「ウォーターゲート事件」という。

【「ウォーターゲート事件関連映画
■「大統領の陰謀」(原題:All the President's Men、1976)で、ウォーターゲート事件を調査したワシントン・ポストの二人のジャーナリストの手記を元にしたドラマ。
■「ニクソン」(1995) 
■「キルスティン・ダンストの大統領に気をつけろ!」
■「フロスト×ニクソン」(2008) 
■「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」(2017)

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