ブリジット・バルドー(BB=べべの愛称)が日本で人気を得るきっかけとなったのが、ロジェ・ヴァディム監督の「素直な悪女」(1956年)。TVで、以前見ているが今回、
CSシネフィル・高画質画面で再観賞。
南フランスの海に面した小さな町。18歳の娘ジュリエット(ブリジット・バルドー)は、孤児院からこの町に住むモラン夫妻に引き取られ本屋で働いていた。自由奔放なジュリエットの性的魅力に多くの男たちが引きつけられている。
すでにBBのダンナだった。
ナイーブな若者ミシェルの役は、ジャン=ルイ・トランティニャン。
1950年代、世界の映画界に2人のセックス・シンボルが君臨。一人はハリウッドのマリリン・モンロー(MM)ともう一人がフランスのブリジット・バルドー(BB)だ。
あわせて、イタリアのクラウディア・カルディナーレ(CC)を入れることもできる。
それぞれ、同じセックス・シンボルといっても、だいぶ性格などが異なるが。
監督のロジェ・ヴァディムは、この映画を撮ったあとBBと離婚。その後デンマーク人女優と結婚し映画に出演させるも2年で離婚。次は、なんとカトリーヌ・ドヌーヴと愛人関係となり子供ももうけるが結婚はせず。さらにその次はジェーン・フォンダと結婚。この人のフィルモグラフィを見ると、女優に惚れて女房にし、その女房を映画に出演させて撮る、というパターンが浮かび上がってくる。なんというおっさん(爆)。
というわけで、ストーリーはどれもこれといった内容はなく、BBさえ撮っていればいい、という映画だった。「時間配分」や「予定調和」などにしばられない自由な映画に仕上がっている。
50年以上も前の映画としては、バルドーが大胆に裸体をさらしていて、当時はセンセーショナルではなかったかと思わせる。健康的なお色気だった。
ドイツの名優・クルト・ユルゲンスは貫録たっぷり。
お気に入り俳優の一人、ジャン=ルイ・トランティニャン(「Z」「暗殺の森」「男と女」)は若い!
★★