「あの日の指輪を待つきみへ」は気になっていた映画でしたが、きょう観ました。
長年連れ添った夫を亡くしたばかりのエセル・アン(シャーリー・マクレーン)は、アイルランドの青年ジミーから突然の電話を受ける。エセルの名とテディという名が刻まれた指輪をベルファストの丘で発見したというのだ。
それは、50年前の1941年に遡る。封印してきた記憶が一気に蘇る・・・。
永遠を誓った愛を失い、以来心を閉ざして生きてきたエセル。夫の死に涙ひとつ見せず、娘のマリーに冷たいと非難されても決して心の内を語らなかった彼女に、封印した過去と向き合う時がやってた・・・。
脚本家ピーター・ウッドワードが偶然耳にした実話をもとに書き上げた壮大なラブロマンスを、「ガンジー」の巨匠リチャード・アッテンボローが見事に映像化し、大切な人を思いやる深い愛情や、固い絆で結ばれた友情を描いた哀しくも美しい作品。
ベテランから若手まで多彩な演技陣が揃っている中、名女優シャーリー・マクレーン演じるヒロインの若き日をミーシャ・バートンが好演し、ストーリーの鍵を握る純朴な青年ジミー役のマーティン・マッキャンもいい。(Goo)
グレンミラー物語の音楽や、ラストシーンの音楽がすばらしい。
”あなたがいなければ、曲がり角もわからない~”
70代となったエセル・アンは「幸せだったか」と聞かれ「死ぬときにならないとわからない」という言葉が印象に残る。
北アイルランドの風景がすばらしく、荒涼とした風景、海辺は、あの「ライアンの娘」を髣髴とさせる。
じわりとくる映画でした。50年前の「アパートの鍵貸します」のマクレーンが、現役でにじみ出る名演を見せるのはうれしい。相手役のクリストファー・プラマーも「サウンド・オブ・ミュージック」のトラップ大佐だったが、最近でも何本か見て、懐かしいですね。
☆☆☆