若山彰の歌唱による同名主題歌の「喜びも悲しみも幾歳月」も大ヒットした。
主題歌(歌詞):
冬がきたぞと海鳥鳴けば 北は雪国 吹雪の夜の
沖に霧笛がよびかける よびかける
沖に霧笛がよびかける よびかける
離れ小島に南の風が 吹けば春くる 花の香だより
遠い故郷思い出す 思い出す
遠い故郷思い出す 思い出す
あしたに夕べに入船出船 妻よ頑張れ涙をぬぐえ
燃えてきらめく夏の海 夏の海
星をかぞえて波の音きいて ともにすごした幾年月の
喜び悲しみ目にうかぶ 目にうかぶ
燃えてきらめく夏の海 夏の海
星をかぞえて波の音きいて ともにすごした幾年月の
喜び悲しみ目にうかぶ 目にうかぶ
1956年に雑誌掲載された福島県塩屋埼灯台長(当時)田中績の妻・きよの手記から題材を得て、
木下監督自身が脚本を執筆した。全編に渡りカラー映像で撮影され、単なるホームドラマの枠を
超えて日本各地の美しく厳しい風景を活写した大作で、公開当時大ヒット作となり、同年の
芸術祭賞を受賞した。
木下監督自身が脚本を執筆した。全編に渡りカラー映像で撮影され、単なるホームドラマの枠を
超えて日本各地の美しく厳しい風景を活写した大作で、公開当時大ヒット作となり、同年の
芸術祭賞を受賞した。
映画では、オープニング・シーンに登場する観音崎のほか、御前崎、安乗崎、野寒布岬、三原山、
五島列島、瀬戸内海の男木島、女木島など全国各地で撮影したことから、一種のロードムービー
といった色彩もある作品である。
五島列島、瀬戸内海の男木島、女木島など全国各地で撮影したことから、一種のロードムービー
といった色彩もある作品である。
舞台は昭和初期。
自動化されていない当時の灯台は、住み込みの灯台守が毎日決まった時間に灯をともし、
夜の航海の安全を守る。嵐が来たからといって休むわけにはいかない。自分の都合は二の次。
子供が生まれるときも、死ぬときでさえ、仕事を休んで灯台の灯を消すことは出来ない
という過酷な仕事。
夜の航海の安全を守る。嵐が来たからといって休むわけにはいかない。自分の都合は二の次。
子供が生まれるときも、死ぬときでさえ、仕事を休んで灯台の灯を消すことは出来ない
という過酷な仕事。
一切他人との交流を絶たれ、ひたすら夫婦二人で顔をつきあわせる毎日。一回の見合いで
結婚を決意した主人公夫婦(佐田啓二・高峰秀子)は、作品の中で流れる25年という歳月の、
想像を絶する重みを受け止めなければならないのだった。
結婚を決意した主人公夫婦(佐田啓二・高峰秀子)は、作品の中で流れる25年という歳月の、
想像を絶する重みを受け止めなければならないのだった。
主な出演者: