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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">&#039;00年代(72)「ニュースの天才」(2003)</span>


ニュースの天才」(2003、日本公開2004年11月)は、雑誌記者が記事捏造を繰り返していたという、
実際に米国でおきた事件を題材にしている。遅ればせながら、きょう見ることができた。

ジャーナリズムで最高の栄誉とされるピューリツァー賞を獲るために、嘘の記事を書き、
上司に指摘されながらも、嘘の上塗りで窮地に追い込まれる姿と、捏造記事をたくみに創り
あげてしまう”天才”ぶりと、まわりとの人間関係の巧みさと挫折などを描いている。

映画の原題は、「Shattered Glass」(砕け散ったガラス)。
主人公の名前がGlassであり、シャレている(笑)。
ニュースの天才」という邦題は、主人公がうまく捏造記事を創作する才能があった
ということを皮肉っているもので、決してプラスの意味ではない。


「THE NEW REPUBLIC」誌は、大統領専用機内に唯一設置されているという米国で最も権威のあるニュース雑誌。スティーブン・グラス(ヘイデン・クリステンセン)は24歳。同僚たちの関心が政治問題に向く中、グラスは身近な問題に着目。政財界のゴシップなど数々のスクープをものにし、スター記者として成長していったのだが・・・。

グラスは、スターとなっても、その態度は謙虚で控えめで、上司や同僚への気配りを忘れない人柄
から、編集部での信頼も厚かった。しかし、ある時グラスの「ハッカー天国」という記事に、他誌から
捏造疑惑説が浮上し、グラスは電話取材の依頼を受けることになった。


 「グラスを演じたヘイデン・クリステンセンが、虚栄に満ちた役柄を好演。
信頼していた上司が解雇され、後任には、チャック・レーン(ピーター・サースガード)がやってきた。
チャックは、部下思いの前任者と異なり、徹底した事実関係の追及を目指し、グラスの不正を
暴いていく・・・。

グラスが書いたスクープ記事、41本のうち、実に27本が捏造であることが明らかにされていく。
グラスは、職を追われ、後に記者が記事を捏造する物語を描いた「でっちあげ屋」を出版する。

前任者に心酔していた記者グループを束ねる新編集長に就任して、部下からは
煙たがられる編集長をを熱血たっぷりに演じたピーター・サースガードが圧巻。サースガードの
映画ではないかと思われるくらいの適役だった。この俳優、どこかで見たことがあると思ったら、
フライト・プラン」「愛についてのキンゼイレポート」に出ていた。

新聞社・雑誌社で、やってはいけないことの筆頭は、「捏造」と「(他の記事の)盗作(パクリ)」
など。日本の大手新聞社でも、やらせ・捏造記事が話題になったことがあった。週刊誌では、結構あるようだ。最近では、相撲の”八百長疑惑”とか(笑)。

部数を伸ばす、売上拡大のために、手段を選ばず・・と言うのは、ひどい話です(笑)。




キャスト
ティーブン・グラス: ヘイデン・クリステンセン
チャールズ・“チャック”・レーン: ピーター・サースガード
ケイトリン・アヴィー: クロエ・セヴィニー
アンディ・フォックス: ロザリオ・ドーソン
エイミー・ブランド: メラニー・リンスキー
マイケル・ケリー: ハンク・アザリア
ルイス・エストリッジ: マーク・ブルーム
カタリーナ・バニア: シモーヌエリーズ・ジラール
デイヴィッド・バック: チャド・ドネーラ
アーロン・ブルース: ジェイミー・エルマン
ロブ・グルーエン: ルーク・カービー
アダム・ペネンバーグ: スティーヴ・ザーン

製作に、トム・クルーズの名前が見える。

追加: いま、この映画、無料でGyaoで見られるようですよ(って、私もGyaoで見たのでした。笑)

☆☆☆