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<span itemprop="headline">「天国と地獄」のリメイク、いよいよTV放映(9月8日)</span>

 黒沢映画の名作「天国と地獄」が、実に44年ぶりにテレビ・ドラマでリメークされ、
 今月8日に放送される。楽しみだ。

 


  犯人から電話を受けるシーン(新旧作品)

 63年に公開された「天国と地獄」は、
 当時、”吉展(よしのぶ)ちゃん”誘拐
 の犯人がこの映画の予告編を見て、参考に
 したと言うことで話題になったと、後に
 聞いた。吉展ちゃん事件が、当時、日本
 中の大きな話題となったことは、よく覚え
 ている。

 黒澤監督がたまたま読んだ小説
 「キングの身代金」(エド・マクベイン
 (1959年、87分署シリーズのひとつ)に
 触発されて、映画化した。
 
 配役:
 1963年    2007年
 三船敏郎・・・佐藤浩市
 仲代達矢・・・阿部寛
 香川京子・・・鈴木京香

 俳優としては、佐藤浩市なら、見ごたえがあるだろうと思う。
 「椿三十郎」のリメイクも、実は佐藤だったら、と言う気がしていた。
 重厚さがあり、陰影を帯びたところもいい。鈴木京香は、「華麗なる一族
 などを見ても、堂々として、うってつけだと思う。

 社会派サスペンス映画「天国と地獄」のリメークは、初めて。
 犯人と息詰まるやりとりが交わされる権藤邸の撮影は、湾と港が一望できる高台の3階建て
 豪邸を約2週間借り切ったと言う。オリジナルの映画では、横浜が舞台だったが、今回は、
 高台と港町のコントラストに加え、大正ロマンを感じさせる街並みを持つ小樽に決まったという。

 時代も現代に。「新しい現代版 ”天国と地獄”にしたい」と鶴嘴監督。

 俳優、スタッフは、オリジナルを真似ないように心がけたと言う。
 それはそれで、一つの方向であると思う。
 
 ハリウッドでは、いまやリメークばやり。
 まさか、日本でも視聴率稼ぎと言うことでもないだろうが。このところ、
 過去の大作、名作のリメイクが多い。

 見所はたくさんある。
 特に、列車内の緊迫感だろう。
 
 特急の窓から身代金を投げ捨てる日本映画史上に残る名場面だ。
 それと、犯人の描写だ。
 映画での犯人役、山崎努は強烈だった。

 ドラマは、21世紀の小樽。
 どのように料理しているのか、興味は尽きない。
 映画と比較しないようにしたいと思う。

 それは、酷だからだ(笑)。

 ちなみに、今まで見た日本映画のMy Best10の上位に入るのが
 「天国と地獄」だ。黒澤作品が3本も入る。

 オリジナルの映画についてはこちら:http://blogs.yahoo.co.jp/fpdxw092/38907516.html