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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">俳優①「砂の器」の名演光る、007にも出演した丹波哲郎</span>



             ↑丹波哲郎が主役を演じた「ノストラダムスの大予言」と「砂の器
 
 遠い昔、丹波哲郎本人を近くで見ている。

 日本人としては、がっしりした体躯と威風堂々
(175センチと大柄ではないが、大きく見える)
のいでたちは、さすが「007は二度死ぬ」で、
「タナカ」役でショーン・コネリーと渡り合っただけの俳優だ
と感じた。

 70年代半ば、映画撮影で私が勤務する、入社まもない会社に
来たことがあるのだ。「砂の器」は言うに及ばず、数多くの
映画で観た丹波哲郎が来るというので、そわそわ。
 共演の由美かおるが来るかと期待したが、
出番と関係ないらしく、来なかったのは残念。
 
 映画は「ノストラダムスの大予言」。
 国際会議室で、各国の代表が会議を開く場面。
同時通訳などの設備もたまたま持っていた会社と
いうことで、スイス・ジュネーブ国際会議の場面は、
”私だけが知っている”東京・品川区内の某所だったのである。

 撮影は、午前中の半日。各国代表の外交官ということで、
50人ほどの外人エキストラも来た。われわれは、場所を
提供しただけだが、撮影の後ろ側で見守っていた。

 撮影の準備が始まると、次々にエキストラが、
 席へ。
 そこへ、丹波が片手を挙げながら、エキストラの外人の
人たちに「やあやあ、xxxx」と英語で挨拶しながら
入ってきた。
 かっこいい! それも流暢に聞こえた英語で(そのはず、昔
GHQの通訳をやっていたという経歴だが・・・あとから大したことはなかったという)。

 半日の撮影で、仕上がった映画で、その場面が登場したのは
わずか3分。映画って、大変だなと思った。

 丹波哲郎は、テレビシリーズで大人気だった。
 
 最初が「三匹の侍」、続いて「キーハンター」など。
 (最近は、別な方面=死後の世界=に力をいれているようなので、
 ついていけない・・・(笑)ですが、個人的には、映画俳優として、輝いていたころを中心に
 書いてみました)

 印象にのこる丹波哲郎の映画ベスト3:

①軍旗はためく下に    (戦争下の極限状況の中での軍人)
砂の器         (「カメダ」の言葉を手がかりに、犯人を追う今西刑事)
不毛地帯        (ロッキード事件をモデルに、商戦に巻き込まれる航空関連の役人)