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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">ギドラキュラさんから「プレゼント賞品」(「砂の器」DVD&Book)届く。</span>


 
 
ギドラキュラさんの「ブログ7周年プレゼント企画」に応募していたところ、当選し、希望していた砂の器」DVDと解説本(永久保存版)が昨日届いた。ギドラキュラさん、ありがとうございました。
 
こちらがプレゼント企画:http://blogs.yahoo.co.jp/kpgcm339/63242916.html
 

これは、小学館が「松本清張傑作映画ベスト10」として販売しているシリーズ全10巻の第1作(01)である。
 
このほかに「ゼロの焦点」「天城越え」「張り込み」「霧の旗」「鬼畜」「わるいやつら」「疑惑」「眼の壁」「影の車」がある。ほかのも揃えたくなった(笑)。
 
1974年に「砂の器」が劇場公開された時に銀座松竹(東銀座)に見に行き、感動に震えたことを今でも覚えている。この映画が公開された当時、映画評論家の淀川長治さんも、テレビなどで絶賛していた。その後、二番館劇場などで、友人を誘って2-3回観た後、1980年代後半レーザーディスク(LD)が販売された時に購入して、数回みたが、今日DVDで、改めてみた。今回、8回目くらいになるかもしれない。
 
邦画ベスト3の投票を先日行ったが、自身のベスト1映画に「砂の器」を押した。
ベスト3は「砂の器」「白い巨塔」「七人の侍」(”七人”は黒澤映画を代表して)とことあるごとにアピールしてきた。
 
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2005年にブログを開始してからも自称”砂の器”宣伝部長として、記事としても10回以上取り上げてきた。今回のDVD&Bookでは、映画撮影秘話などがあって面白い。
 


 
清張の原作を読んでから映画を見たが、原作と映画では、異なるところも多かった。驚いたのは、原作では、親子の巡礼の描写はたったの2行であること。
 
映画では、脚本家の橋本忍が、四季折々の風景を描きながら、親子の旅を大きく膨らませている。コンサートのシーン、合同捜査会議のシーン、親子の巡礼のシーンの三つを同時にシンクロさせて描いているが、松本清張は「これは小説ではできないこと」と、映画が原作を超えたことを認める発言をしている。
 
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合同捜査会議のシーンでは、今西刑事(丹波哲郎)が、事実関係などを説明するシーンがあるが、今西刑事も、親子の過酷な運命に思わずハンカチを取り出してしまう。
 

 
本浦千代吉(加藤嘉)が岡山の療養所で生きていることがわかり、6歳のころ別れた子供の成長した写真を見せるが、息子と知って泣き崩れるが、「そ、そ、そんな人、知らねぇ」と震えながら号泣するシーンも胸に迫る。
 

 
野村芳太郎監督のメモ・ノートでは、この映画の成功の鍵は、1に「音楽」、2に「絵」だという。音楽は専門家に任せるにしても、希望は伝えたという。芥川龍之介の三男である音楽家芥川也寸志が音楽を担当、自らもワン・カット出演していた。「絵」づくりは、責任を持って作ったという。
 
日本映画で、ここまで響く映画も珍しい。
昭和の不朽の名作の1本の地位は不動だ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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