fpdの映画スクラップ貼

「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「獲物の分け前」(1966):ジェーン・フォンダをきれいに撮っただけの映画。</span>


 
獲物の分け前」は、ロジェ・ヴァディム監督が当時の妻ジェーン・フォンダを主演にして監督した1966年フランス映画。仏原題はLe Curee、英題は ”The Game Is
Over”。原作は、エミール・ゾラ1871年に発表した小説。
 
ジェーン・フォンダをきれいでしょ、と自慢したかった監督が撮った映画。
 
同じ”分け前”でも、同時期の「殺しの分け前/ポイント・ブランク」(1967)というギャング・アクション映画があるが、そちらのほうがおもしろかった気がする。ロジェ・ヴァデムXジェーン・フォンダ映画なら「バーバレラ」(1967)のほうが見ごたえがあった。
 
ロジェ・ヴァデムは、デビュー作では、当時の妻ブリジット・バルドーの裸体を映画でセンセーショナルに映し出した「素直な悪女」があるが、その後も、デンマーク人女優の妻を映画に出演させたほか、カトリーヌ・ドヌーブとの間には子供もあったが、結婚には至らず、映画「悪徳の栄え」に出演させた。とにかく、自分の妻の裸体を美しく撮るのが趣味のようだ。
 
           「獲物の分け前」の1シーン
 
獲物の分け前」も、ジェーン・フォンダのヌードを多用し、エロティックな面を強調している。人妻の不倫よろめき映画。莫大な遺産を相続していた若く美しいルネ(ジェーン・フォンダ)は、家族から逃れたい一心で、金を必要としていた20歳も年上の実業家アレクサンドル・サッカール(ミシェル・ピコリ)と結婚した。
 
しかし、そもそも愛があったわけではない2人の夫婦関係は冷め切っており、ルネはサッカールの先妻の息子で大学生のマクシムと愛し合うようになるというお話。
 
はじめは軽い気持ちだったルネも、マクシムへの想いが募り、遂に夫に離婚を切り出す。しかし、事業が上手く行っていなかったアレクサンドルはルネの全財産を事業に投資していたため、ルネにもともとはルネが所有していた財産を返すことが出来ない状態だった。そこでアレクサンドルは、財産を放棄すれば離婚してやるとの条件を提示するが、マクシムへの愛に盲目的になっていたルネはその条件を呑んでしまうのだった。
 
離婚手続きのため、ルネがジュネーヴに行っている隙に、アレクサンドルは自らの事業のために金持ちの娘とマクシムを婚約させる。婚約の知らせに慌てて屋敷に戻って来たルネは、厳然たる事実を見せつけられ、発作的に自殺を図る・・・。茫然自失の状態でエンディングを迎えるラストは中途半端だった。
 
・・・
内容もなく、ただただジェーン・フォンダをカメラが美しくとらえることだけを考えて製作されたような映画だった。ジェーン・フォンダは、1970年代以降は、反戦ウーマンリブの先頭に立って政治活動に力を注いでいたようだが、60年代半ばころは、演技もうまいとはいえず初々しさが残っていてかわいさがあった・・・。
 
★★
 
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
「にほん映画村」に参加しています:
ついでにクリック・ポン♪。