1970年代⑦「レッド・サン」
”世界のミフネ”三船敏郎が出るのなら、ぜひ出たいといって参加したのが”世紀の二枚目”アラン・ドロン、”マンダム”おじさん・チャールズ・ブロンソン。3大・男の対決。これに、"007ボンド・ガール”ウルスラ・アンドレスとキャプシーヌの女優陣が花を添える。
三船がいかに世界的な俳優かを、あらためて全世界にとどろかせた作品。
これまで、外国で日本を描く際には、不自然さが目立ったが、相当に三船の意見も取り入れられ、
日本人が見てもおかしくないようにとの配慮が感じられた(完全ではないが、大きな一歩であった)。
レッド・サン
1971年作品
監督:テレンス・ヤング
製作:フランス/イタリア/スペイン
音楽:モーリス・ジャール
(内容)
日米修好のために日本から合衆国大統領へ贈られた宝剣が、列車強盗団によって奪われた。
生き残った護衛の武士は腹を切り、強盗団の追跡を部下に命ずる……。
A・ドロン、C・ブロンソン、三船敏郎という三大スターが、日本刀をめぐって相争う奇想天外な
娯楽西部劇。胸踊るキャスティングが、作品にとって物凄い牽引力となることを証明して見せたのであった。
《公開時コピー》
世界映画界の注目をあびた最高の顔ぶれ!待望のアクション超大作いよいよ登場!
世界が待っていた ビッグ3の激突! そのクライマックスに何が起るか!
(リバイバル時)
いま初めて顔をそろえた男三人--さて何が起る!?
赤く、赤く-血よりも赤く アリゾナの太陽が昇った! 映画史はじまって以来の大アクションが
いま、目もくらむ光芒の中に炸裂する!