1970年代②「アメリカングラフィティ」
思い出の青春映画というと、まずはこの作品をあげたい。
アメリカの60年代の雰囲気、ドライブインなどスケート靴を履いたウエイトレスなど、日本では見られない風景が印象的。
(内容)
舞台は1962年。カリフォルニア北部の小さな地方都市。
若者たちの唯一の気晴らしはカスタム・カーをぶっ飛ばしてガールハントすることだ。
ボリュームいっぱいにあげたカー・ラジオからは町一番の人気者のDJ(ウルフマン・ジャック)のうなり声と「ロック・アラウンド・ザ・クロック」の弾むリズムが流れてくる。この曲、「暴力教室」のテーマ曲でもあった。
若者たちの溜り場は「メルのドライブイン」。
アメリカの古きよき時代が伝わってくる! そこに仲のいい4人が集まった。
17歳のカート・ヘンダーソン(リチャード・ドレイファス=若い!)の車はシトロエン、同じく17歳のスティーヴ・ボレンダー(ロニー・ハワード)の車は58年型シボレー、16歳のテリー・フィールズ(チャーリー・マーティン・スミス)はスクーターのベスパ、そして22歳のビッグ・ジョン・ミルナー(ポール・ル・マット)はドラッグ・レースのチャンピオンで31年型のカスタム・フォードのデューク・クーペに乗っている。
今夜はその4人が顔を揃える最後の夜だった。
高校を卒業したカートとスティーヴが東部の大学へ進学するため、明朝町を去るからだ。
バラバラに町を去った4人。カートは白いサンダーバードに乗った金髪の美人を目撃して一目惚れした。
車のドア越しにチラッとビーナスのような微笑みを見かけただけだったが、明日はもうこの町にはいない、何としても言葉を交したかった・・・・・。
誰にでもある青春の1ページを、アメリカの若者を通して描き、数々の音楽とともにノスタルジーをそそる傑作青春映画。無名のハリソン・フォードがほんの脇役で出演。当時はリチャード・ドレイファスの方が主演級だった。
1973年作品
監督 : ジョージ・ルーカス
製作 : フランシス・フォード・コッポラ
脚本 : ジョージ・ルーカス 、グロリア・カッツ 、ウィラード・ハイク
☆☆☆☆