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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

’70年代①「ゴッドファーザー」(Part1)

1970年代の映画でお気に入りを順次紹介していきたい。

①「ゴッドファーザー
トップバッターとしては、公開時、社会現象にもなり、普段劇場に行かない中高年層までも映画館に足を向けさせた「ゴッドファーザー」(1972年)を挙げたい。70年代のMyトップ5に入れたい作品。1ヶ月の間に3度、劇場に足を運んだ(学生としては、痛い!)。

凡百の映画の中で、異彩を放ち、語り継がれる映画の一つではないか。
 「ゴッドファーザー見た?」が、学生、社会のあいさつでもあった(一時期そうでしたよ!)。前年にニクソンショックがあり、経済界が騒然とする中、映画界にも激震が走った状況で、家族のあり方、知られざるマフィアの全貌ということで、社会の注目を集めたのである。

1972年度のアカデミー賞では、ノミネート部門全制覇とも予想されたが、強力な作品が対抗馬として存在したため、当然の作品賞と主演男優賞は順当に受賞したものの、
脚色賞を含め3賞にとどまった。

一方、ノミネートされていた「キャバレー」が、監督賞(ボブ・フォッシー)、
主演女優賞(ライザ・ミネリ=当然すぎる受賞!)、助演男優賞(ジョエル・グレイ=
個人的には、アカデミー賞助演賞の歴史上、最高の演技ではないかと考える!)、
美術監督装置賞、撮影賞、音楽賞、歌曲・編曲賞、編集賞と8部門を獲得したのであった。

それにしても「キャバレー」もすごい。
しかし、「ゴッドファーザー」の興奮さめやらぬ2年後に、世間を「あっ」と言わせる「事件」が起こった。

続編の「ゴッドファーザーPART II」が、なんと1974年度アカデミー賞で「作品賞」「監督賞」(フランシス・フォード・コッポラ)の両方を受賞したほか、「助演男優賞」(ロバート・デ・ニーロ=本格スターの仲間入り!)、「脚色賞」「美術監督装置賞」「作曲賞」の6部門を受賞したのである。

同一シリーズ映画の2度の主要部門制覇は、歴史上の快挙であろう。

(内容)
マフィアの世界を克明に描きベストセラーとなったマリオ・プーゾの同名小説をフランシス・コッポラが映画化した一大叙事詩。シシリーからアメリカに移住し、一代で財を成したドン・コルレオーネ(マーロン・ブランド)。三男のマイケル(アル・パチーノ=当時はパシーノ)はひとり堅気な人生を送ろうとしていたが、敵対するファミリーにドンが襲われ重傷を負った時、彼は報復を決意する。そしてニューヨークは抗争の場と化していった……。

ゴッドファーザー
製作年度: 1972年
アメリカ映画
監督 フランシス・フォード・コッポラ
原作 マリオ・プーゾ
脚本 フランシス・フォード・コッポラマリオ・プーゾ
音楽 ニーノ・ロータ
出演 マーロン・ブランドアル・パチーノジェームズ・カーンジョン・カザールダイアン・キートンロバート・デュバル
アカデミー賞受賞:作品賞、主演男優賞(マーロン・ブランド)、脚色賞

当時日記より(抜粋):1972年7月16日(新宿プラザ)
アメリカの犯罪組織5大ファミリーの一つ、コルレオーネ一家の物語。前半は、ドン・コルレオーネ一家の事情が、後半は、他のファミリーとの血生臭い抗争を描く。3人の息子を持つ ”ゴッドファーザー”ドン・コルレオーネは、皆から親しまれ、尊敬されていた。しかし、他のファミリーにとっては、最も恐れられた存在だった。長男は短気。次男は頼りにならない。3男のマイケルだけが知性を備えていた。3男は、組織を離れて堅気を目指していたが、様々な状況が起こる中、やがて2代目”ゴッドファーザー”へと変貌。ニーノ・ロータの音楽(愛のテーマ、ワルツなど)が壮大なスケールを盛り上げる。」(若いので稚拙です。今も変わらないか)
 
この映画のアル・パチーノのスクリーン本格登場(一部作品では知られていた)は、かの「太陽がいっぱい」のアラン・ドロンの鮮烈さにも匹敵すると、一部では言われていた(30%くらい本当?)、と思う。それくらい、知的で、かっこよかったということですね。

 

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