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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「スコア」(2001)ロバート・デ・ニーロ主演。マーロン・ブランドの遺作。

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スコア」(原題:The Score、2001)を見た。20世紀最大の俳優の一人(Wiki)とも言われるマーロン・ブランドと今なお現役で活躍のロバート・デ・ニーロの共演映画だが、知らない映画だった。

デ・ニーロが「ミッション・インポッシブル」のイーサン・ハント(トム・クルーズ)ばりの金庫破りを演じるクライム・サスペンス映画。スコアというのは「泥棒」を意味する隠語。ブランドの事実上の遺作となった(その後の「スーパーマン」シリーズの2作品は、撮りだめた過去のシーンで登場)。 

 

マーロン・ブランド(Marlon Brando, 1924年4月3日 - 2004年7月1日、80歳没)とロバート・デ・ニーロ(Robert De Niro、1943年8月17日 - )といえば共通するのは「ゴッドファーザー」。

デ・ニーロは、1972年公開の「ゴッドファーザー」でソニーやマイケル役のオーディションを受けたが落選。しかし監督のフランシス・フォード・コッポラはデ・ニーロの演技力を高く評価し、続編の「PART II」では若きドン・ヴィト・コルレオーネの役を割り当てた(アカデミー賞助演男優賞獲得)。

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世界を股に掛けて活動してきた金庫破り、ニック・ウェルズ(ロバート・デ・ニーロ)は慎重で危ない橋は渡らない、地元では仕事をしない、仲間はもたないという信条をもつ。仕事を続けてきたが、そろそろ足を洗い、CAをしている恋人のダイアン(アンジェラ・バセット)とジャズ・クラブの経営を始めようと考えていた。

そんな彼に、25年来の友人であるマックス(マーロン・ブランド)は地元のモントリオールの税関の金庫に保管された秘宝の(しゃく=王様の杖)を盗み出すという計画を持ちかけた。

悩んだ末に、ニックはこれを最後の仕事と決意する。この計画に、税関の内部に履歴書も不要な障害者を装い、夜間清掃員として潜入していた若い男、ジャック・テラー(エドワード・ノートン)が加わる。信条もあってニックは断るが、計画が動き始める。ダイアンはニックが「最後の仕事」だというのに不満で別れる。マックスが借金したテディとの手切れ金のために計画したことが分かり、笏は3000万ドルで売るといい、マックスに仕事を懇願される。フランスの国宝と分かり、警備が厳しくなる。

決行当日。金庫を内側から爆発させる仕掛けをしている最中にジャックが上司に見つかり、下っ端で終わるのが嫌だとニックを裏切る。しかし、ニックによって笏はすり替わっていた。ジャックは金庫破りの主犯として追われることとなり、ニックはダイアンと空港で落ち合い逃亡する。

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           バディを組むが、最後に笑うのは…。

前半はやや単調で、面白みに欠けるが、後半、ラスト20分あたりで、俄然ハラハラさせられる展開となる。ニックにとって相棒に指名されたジャックは、どうも頼りなさそうで乗り気になれないが、そのジャックが最後に「オレを舐めんじゃない」と裏切ってまんまとお宝を独り占め…と思ったが、相手はさらに上手でどんでん返しが待っていた。

マーロン・ブランドは、でっぷりと太って、登場シーンは少なく高額ギャラとなっていたようだが、この映画の3年後に亡くなった。エドワード・ノートンは「脚本は好きではなかったが、ロバート・デ・ニーロマーロン・ブランドと自分がポスターに写っていることを想像したら”ノー”は言えず出演したくなった」と出演を決定、演技派ぶりを見せている。