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映画「ようこそ映画音響の世界へ」(原題:MAKING WAVES: THE ART OF CINEMATIC SOUND、2020)を見る。

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ようこそ映画音響の世界へ」(原題:MAKING WAVES: THE ART OF CINEMATIC SOUND、2020)を見る。ハリウッドの映画音響の世界に迫るドキュメンタリー。

冒頭「映画は”音”が半分」というナレーションで始まる。普段は裏方として現場を支える音響技術者たちが、これまで実際に目にしてきた撮影現場での数々の体験や創作活動について語る。劇中の登場人物のセリフをはじめ、映画音楽や環境音など、映画にまつわるさまざまな音に光を当てる。

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1927年、それまで普通だった無声映画に代わって初めてのトーキー「ジャズ・シンガー」が誕生する。それ以来映画音響は日進月歩し「キング・コング」「市民ケーン」「」「ゴッドファーザー」などの作品が次々と封切られる。

ジョージ・ルーカススティーヴン・スピルバーグソフィア・コッポラクリストファー・ノーランアルフォンソ・キュアロンら映画監督のほか、「E.T.」「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」でアカデミー賞音響効果編集賞を受賞したベン・バートや、「イングリッシュ・ペイシェント」で第69回アカデミー賞音響賞を受賞したウォルター・マーチらも出演。

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映画音楽だけでなく、環境音、効果音などを実際に歩き回って拾い集めてくる労力などにも驚かされる。たとえば「ゴッドファーザー」(1972)。マイケル・コルレオーネ(アル・パチーノ)がレストランでトイレに隠していた銃でソロッツォを撃つ直前のマイケルの頭の中を駆け巡るキシミ音なども手作りで探してきた音だったようだ。

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ジョージ・ルーカスの第1作に新会社で協力したフランシス・フォード・コッポラ監督は、映画の大失敗で苦境に立たされていたが、12人の監督が断ったというギャング映画ゴッドファーザー」でコッポラ監督は大監督の仲間入りを果たした。その年、アメリカの興収ナンバーワンになったのだから世の中はわからない。日本でも、当時の配給会社の社員に「GF」特別ボーナスが出るほどだった。

比較的地味な裏方の音響技術者たちの音の出し方、演出が面白い。

 

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