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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

【第36回高崎映画祭の授賞式】② 駅周辺散策、ランチ、映画鑑賞、授賞式、飲み会 etc.

          巨大な高崎駅の遠景

第36回高崎映画祭は3月18日に開幕し、3月31日まで、高崎市内の3か所の会場で「邦画セレクション」「洋画セレクション」など厳選された映画や「ニューシネマ・パラダイス 完全オリジナル版」など計46本の映画が上映される。

映画祭の中心的イベントである授賞式には、ドロン祭などドロンファンクラブの徳さんべべちゃんなどとともに参加した。

正午前に高崎駅での待ち合わせだったが、大宮からの快速アーバンにタッチの差で乗り遅れ、鈍行でゆっくりと高崎駅に向かった。それでも待ち合わせの1時間前に着いたので、例によって、ランチと夜の飲み会の場所の下見などのために散策した。

(1)高崎市内散策

高崎駅を降りると、駅構内には「北海道物産展」などがあった。「上野三碑」の像が出迎える。

日本列島東部の古代上野国[こうずけのくに](現在の群馬県)に存在する三つの石碑「上野三碑[こうずけさんぴ]」は、日本に18例しか現存しない古代(7~11世紀)の石碑のなかで最古の石碑群のこと。山上碑[やまのうえひ](681年)、多胡碑[たごひ](711年頃)、金井沢碑[かないざわひ](726年)と呼ばれている。

構内の西口出口付近には高崎名物といえば「だるま」と言われるように「だるまの像」がある。

 

鮮やかな赤色が印象的な、高崎市民になじみ深いだるま。日本の吉祥である鶴と亀が顔に描かれていることから「縁起だるま」「福だるま」とも呼ばれている高崎だるま
平成5年(1993年)には、群馬県ふるさと伝統工芸品に指定されている。

高崎のだるまは、旧豊岡村が1955年に高崎市と合併するまでのおよそ140年の間、豊岡だるまと呼ばれていた。現在は高崎だるまとして商標登録を行い、全国にその名が知られている。色塗りに使う材料が簡単に手に入らないなどの理由で、一時期は生産量は少なかったよう。

1859年の横浜港の開港で、海外からスカーレットという赤の顔料が輸入されるようになったため、だるまの生産が盛んになっていく。

徐々にだるまの作り手が増えていき、1909年ころには18軒になった。現在では72人の職人が伝統を継承しているという。もちろんだるま生産量では日本一を誇る。

ちなみにfpdが勤務していた会社では、年2回の全国社員大会で春にだるまの一方の片目に筆で「目入れ」を行い、秋に目標を達成したらもう一方に目を入れるという習慣があった(笑)。

毎回「高崎映画祭」では受賞者にだるまが配られ、撮影の時にだるまをもって撮影に臨んでいる。

 

街中を「無料チャリ(自転車)」の貸し出しがあり、うまく利用すると、街中をスイスイとサイクリングで楽しめる。自転車を返却できるところもあちこちにある。ただ、ラーメンを食べている間に、自転車をもっていかれても文句は言えない(笑)。

  

 駅構内にあった「上野三碑」のマンホール

らんぷさんのような熱心なマンホーラーではないので、探し回らないが、気が付いたらパチリ。

市内を走るバスもコンパクト。

ランチは埼玉県が発祥の地の「日高屋」、夜の飲み会の場所は庶民的居酒屋チェーン「魚民」を候補にする。

(2)ランチ

待ち合わせの時刻になったので、駅の改札方面に急ぐ。徳さん、べべちゃんと合流、ランチは、駅構内にある「日高屋」へ。創業者が埼玉県日高市の出身がその名前の由来。

キャッチフレーズは「熱烈中華食堂」。コストをかけずに集客を図れる立地条件として、駅前をはじめとした人通りの多い一等地に、あえて集客力のあるマクドナルドや吉野家の近隣を選んで出店している。

 

ラーメンもあえて「中華そば」と呼び、中華そばと半チャーハンのセットがおススメで、徳さん、べべちゃん、fpdが注文。

 

社名はハイデイ日高で、本社が所在するさいたま市大宮区を本拠地とするJリーグクラブ・大宮アルディージャのスポンサーも務めている。生ビールやつまみなどのサイドメニューを豊富にすることで、居酒屋利用層の「ちょい飲み」需要も取り込んでいる。

そのちょい飲み需要を代表するかのように、昼からべべちゃんビールを飲んでいた(目撃談。笑)。

 確かにジョッキ・グラスが見える

(3)映画鑑賞

授賞式入場券(2,500円)を購入すると、映画1本が無料で鑑賞できる。fpdは、昨年大いに話題となり、日本の映画賞を席捲したが、未見だった「ケイコ 目を澄ませて」を見た。

主役のボクサーを演じた岸井ゆきのの「顔力(かおじから)」が圧巻。耳が聞こえないというボクサーにとっては致命的だったが、昔ながらのボクシングジムの会長により仲間とともにトレーニングする姿がインパクトがある。記事は別にアップする予定。

べべちゃん徳さんは、同じころの時間帯の別の映画「靴ひものロンド」を見た。

(4)シネマテークたかさき

ケイコ 目を澄ませて」の鑑賞後、授賞式まで30分ほど時間があったので、徳さんべべちゃんが見ている映画館「シネマテークたかさき」まで歩き再び合流。

 

 

   シネマテークたかさきの入り口と内部(手作り感がある)

(5)メインの授賞式

昨年は授賞式チケット申し込みが遅れて、最後列の隅だったので、今年は、販売開始の朝10時にパソコンの前に構えて即注文した。映画館の指定席のように座席を選べなかったが、特等席ともいえる前から10列目ほどのど真ん中だった(ラッキー)。

授賞式記事はこちら↓。

fpd.hatenablog.com

(6)飲み会(食事会)

居酒屋チェーン「魚民」で会食会。徳さん、べべちゃんとは昨年のアラン・ドロン祭以来の再会。ほとんどドロン会オフ会(笑)。徳さんからは、べべちゃんの記事でも紹介されていたが「キネマ旬報」最新号の記事の切り抜きコピー高崎名物の最中を、べべちゃんからはお菓子をいただいた。

 

 

徳さんの映画音楽や作曲家のコンサートの話、べべちゃんの料理上手のわけ(以前のブログで料理レシピをテーマにしていた!)などの話を聞くなど、楽しい時間の3時間があっという間に終わった。相変わらず、べべちゃんのお酒の強さには、徳さんもfpdも言葉も出ない…笑。

夜9:30分解散となり、それぞれローカル線(徳さん群馬県)、高崎線fpd=埼玉県)、新幹線(べべちゃん=神奈川県)を利用して帰宅の途に就いた。

充実した1日だった。

徳さん、べべちゃん、ありがとうございました。

 

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【第36回高崎映画祭の授賞式】① 作品賞「ケイコ 目を澄ませて」三宅唱監督、主演俳優賞の岸井ゆきのなど出席。

 

第36回高崎映画祭授賞式がきのう19日、群馬県高崎市高崎芸術劇場で開かれたので参加した。この映画祭は、横浜映画祭と並んで、賞を受賞した俳優、監督たちのほとんどが参加するという日本でも数少ない映画祭として知られる。

ことしの最優秀作品賞は「ケイコ 目を澄ませて」(三宅唱監督)で、あわせて同作品で岸井ゆきの最優秀主演俳優賞に輝いた。岸井ゆきのなど受賞者10人の全員が出席し喜びを語っていた。

 (右から)岸井ゆきの永山絢斗三宅唱監督、杉田協士監督、嵐莉菜ほか

 

三宅唱監督は十年前に同映画祭新進監督グランプリを受賞した体験に触れ、当時は「映画祭や賞は何のためにあるのかと少し斜に構えていたが、来てみたらめちゃくちゃおもしろかった。皆さんが真剣で信頼感を持てたからだと思う。また新しいものをつくり、ここに来たい」と力を込めた。

初めて参加したときは、スニーカーでジーパンで出席したのが今から思うと気恥ずかしいと、今回はネクタイとスーツで参加したと会場を笑わせた。

最優秀監督賞に輝いたのは「春原(はるはら)さんのうた」の杉田協士監督。杉田監督は、2002年に短編ドキュメンタリーのスタッフとして同映画祭を訪れた際のエピソードを紹介。

「映画祭スタッフが本当に映画が好きなことが伝わってきた。いつか自分の作品で戻りたいと思っていた」と涙で声を詰まらせていた。

 岸井ゆきの

聴覚障害と向き合いながらリングに上がるプロボクサーを演じた岸井ゆきので「『ケイコ』は自分の人生で特別な体験だった」と振り返った。

「皆さんが本当に映画が好きで、ものづくりへの誠実さが伝わってきた。ここに立てて幸せです」と語り、とくに…

「(映画関係者やファンにとって)高崎映画祭は希望です

というスピーチがあり、会場にいた観客の心をとらえた。

「LOVE LIFE」で最優秀助演俳優賞の永山絢斗は「役者を始めて16年ほどになり、芝居を楽しめない時期もあった。この作品に出合い、幸せをかみしめながら芝居ができた。役者を続けてきて良かった」と感慨を込めた。

最優秀新人俳優賞を「マイスモールランド」で受賞した嵐莉菜は長身で晴れやかなドレス姿でひときわ目立っていた。映画では「監督、共演者、スタッフの方々のサポートにより素晴らしい体験ができ感謝しています」と喜びを語った。

「第36回高崎映画祭 受賞者」は以下の通り。
■「最優秀作品賞」  :三宅唱 監督(「ケイコ 目を澄ませて
■「最優秀監督賞」  :杉田脇士 監督(「春原さんのうた」)
■「最優秀主演俳優賞」:岸井ゆきの(「ケイコ 目を澄ませて」)
■「最優秀助演男優賞」:永山絢斗(「LOVE LIFE」)
■「最優秀新進俳優賞」:佐々木詩音(「裸足で鳴らしてみせろ」)
■「最優秀新進俳優賞」:諏訪珠理(「裸足で鳴らしてみせろ」)
■「最優秀新人俳優賞」:嵐莉菜(「マイスモールランド」)
■「最優秀新人俳優賞」:大沢一菜(「こちらあみ子」)
■「新進監督グランプリ」:工藤梨穂 監督(「裸足で鳴らしてみせろ」)
■「新進監督グランプリ」:森井勇佑 監督(「こちらあみ子」)

受賞者が全員ステージであいさつして記念のトロフィーや高崎だるまを受け取り、笑顔を見せた。

映画祭は今月31日まで、高崎芸術劇場やシネマテークたかさき、高崎電気館で開催されている。

(つづく)

 

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【大相撲】大関貴景勝が休場で「横綱・大関」全員不在の異常事態!

 

大相撲が異常事態になった。

日本相撲協会は18日、大関貴景勝(26=常盤山部屋)が7日目から休場すると発表した。3日目の正代戦で2勝目を挙げた直後に左膝を気にする様子を見せており、翌日からは左膝に頑丈なテーピングを施して出場していた。

綱獲りに挑む今場所、6日目に御嶽海に敗れて3敗。場所後の横綱昇進は絶望的な状況となっていたが、これで完全に消滅した。  

貴景勝の休場は、昨年の初場所以来通算9度目。今場所は横綱照ノ富士(31=伊勢ケ浜部屋)が初日から休場しており、1横綱1大関がともに土俵から姿を消すこととなった。横綱大関の全員不在は、昭和以降初の異常事態となった。

大関を目指していた関脇・若隆景も初日から5連敗するなど、絶不調。

元気なのは、優勝経験のある小結・大栄翔、優勝したことがあり、現在は平幕の阿炎、復活の兆しを見せている高安などに期待するしかなくなった。

横綱照ノ富士の五月場所の復帰、関脇・小結陣の台頭がないと、相撲はますます面白くなくなりそう。

 

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映画「美しき諍い女(いさかいめ)」(原題:La Belle noiseuse、1991)を見る。

 

美しき諍い女」(原題:La Belle noiseuse、1991)を見る。ジャック・リヴェット監督が、バルザックの短編小説から発想を得て現代を舞台に撮り上げた映画。上映時間が4時間(3時間58分)という長さ。2時間ほどで、第二部へという構成だった。

これまでうっかり「諍(いさか)いの女(おんな)」とばかり思っていたが「いさかいめ」と読む。タイトルの「諍い女」とは、17世紀に天外な人生を送った高級娼婦カトリーヌ・レスコーのことで、喧嘩っ早いことからそう呼ばれていたようで、主人公の画家フレンフォーフェルは、このレスコーについての本で読んで、レスコーを描こうとしたのだった。


・・・
【ストーリー】
画商ポルビュス(ジル・アルボナ)は旧友でかつての恋仇だったフレンフォーフェル(ミシェル・ピッコリ)の邸宅に新進画家ニコラ(ダヴィッド・ブルツタイン)とその恋人マリアンヌ(エマニュエル・ベアール)を招待した。

フレンフォーフェルは10年ほど前、妻のリズ(ジェーン・バーキン)をモデルに描いた自らの最も野心的な未完の傑作「美しき諍い女」を中断して以来、絵を描いていなかった。

ニコラとマリアンヌに出会ったフレンフォーフェルは、ポルビュスの計らいもあってマリアンヌをモデルにその最高傑作を完成させる意欲を奮い起こした。

最初はモデルになることを嫌がったマリアンヌだったが、ニコラの薦めもあり5日間で完成させることを条件にしぶしぶ了承した。

だがフレンフォーフェルの要求は彼女の考える以上に苛酷なもので、肉体を過度に酷使する様々なポーズを要求され、さらには彼女の内面の感情そのものをさらけ出すことを求められるのだった…。

・・・
4時間という時間がとにかく長すぎる。しかも、画家フレンホーフェルがペンにインクをつけて、スケッチブックにペンをこする音が延々と続く。スケッチを描くギシギシというギザギザ音が耳につく。見ているほうもかなり忍耐がいる(笑)。

子供向けの本を出版しているというマリアンヌがフレンホーフェルのモデルとなったのは、恋人で若い画家のニコラ(ダヴィッド・バースタイン)の助言があったからで、当初は「どうせ裸を描くんでしょ」と乗り気ではなかった。

 

 

案の定、最初は衣類をまとっていたが、マリアンヌ自ら全裸となり、様々なポーズをさせられるが、マリアンヌにとっては、それはまるで拷問にも近いものだった。

画家がモデルを待たせて「いつもモノを探し回っている」と自ら語っているように、物を探したり、置き場所を替えたりと無言で動き回るシーンも多い。この辺りはフランスの名優ミシェル・ピコリの独壇場かもしれない。

「体の中にある血や肉を洗い出す」というのを目指しているが、相当時間をかけた挙句「全然うまくいかない」と最後は投げ出してしまう。モデルが「終わり?」と聞くと「そうだな」というので、モデルがお役御免で身支度をして帰ろうとすると「また明日10時に待っている」だった。

画家とモデルの闘い、我慢比べの様相になっていくのだ。

長い闘いの果てにフレンフォーフェルはついに絵を完成させるが、誰の目にも触れさせないように壁の中に埋め込んでしまい、代わりの絵を一気に描き上げた。

真の「美しき諍い女」を見たのはフレンフォーフェル以外には、アトリエを覗いたリズだけであった。

次の日、代わりの「美しき諍い女」のお披露目が行われた。緊張感も和らぎ、2組のカップルにポルビュス、ジュリアンヌも加わり祝いのワインが開けられた。それぞれの思いを永遠に胸に秘めながら… 。
・・・
モデルを演じるエマニュエル・ベアールは、当時27歳で、綺麗でナイス・プロポーションの持ち主。こんなに綺麗な女性が旦那が描く絵のヌードモデルだったら妻リズも嫉妬する。このモデルの彼氏も彼女のヌードを老画家に描かれるなんて嫉妬に狂うのも理解できる。

エマニュエル・ベアールが裸体を惜しげもなく見せている。ただべアールが動くたびにボカシが入るのは、映倫のせいか不自然(笑)。

建築家志望だったリズ(ジェーン・バーキン)は、画家フレンホーフェルと結婚してモデルを務めていたが、夫婦関係は冷え切っていて微妙。

ジェーン・バーキンといえば「太陽が知っている」でアラン・ドロンと「カトマンズの恋人」では、ルノー・ベルレーと共演した女優。数十年ぶりに観て懐かしい印象。

レンホーフェルは、友人の画商には、別の絵を急遽準備して、これが完成品だという。リズから「これでいいのか?」と問われた画商は「絵なら何でもいい」だった(笑)。リズのラストの言葉は、いろいろな意味を含めて「驚くことばかりよ」だった。

レンホーフェルのデッサンの絵は、決してうまいとは言えず、むしろ下手〇〇な部類かと思うが、実際にミシェル・ピコリが描いているようなので「絵になっている」ので、あれでいいのか。


<キャスト>
■マリアンヌ(エマニュエル・ベアール


作家志望の若い女。画家である恋人のニコラにくっ付いて、フレンホーフェル邸を訪れた。
エドゥアール・フレンホーフェル(ミシェル・ピッコリ


使用人を雇い豪邸に暮らす有名な画家。バルタザールから、マリアンヌをモデルに未完成の絵を完成させてはどうかと持ち掛けられる。
■リズ(ジェーン・バーキン


エドゥアールの妻。10年前自分をモデルに描かれた絵が未完成のままで、夫との関係がギクシャクしている。
■ニコラ・ヴァルテル(ダヴィッド・バースタイン)


若い画家。マリアンヌの恋人。マリアンヌがフレンホーフェルのモデルになることを快諾したが、次第に2人の関係性へ不安を抱く。
■バルタザール・ポルビュス(ジル・アルボナ)
化学者であり、絵画の収集家。フレンホーフェルの新作を買い付けようと、マリアンヌをモデルに推薦した。

 

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【コーヒーブレイク】クエンティン・タランティーノの監督引退作は「ザ・ムービー・クリティック(原題)」。

 タランティーノ監督

クエンティン・タランティーノ監督は次回作をもって監督業から引退すると公言していたが、いよいよ具体化してきた。

監督10作目の監督引退作となるのは「ザ・ムービー・クリティック(原題)」(The Movie Critic)で、タランティーノ監督は、今秋の撮影開始に向けて自ら脚本を執筆しているという。The Hollywood Reporter が独占で報じた。

最終作は、女性映画批評家を題材にしており、舞台は1970年代のロサンゼルスで、米「ニューヨーカー」誌の女性批評家ポーリン・ケイル(Pauline Kael)に焦点を当てた物語になるという。

ポーリン・ケイルタランティーノ監督が敬愛する人物で、最も影響力のある批評家として知られている。

 

製作スタジオは決まっていないが、前作「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」に引き続き、英ソニー・ピクチャーズが有力視されている。

今年60歳を迎えるタランティーノ監督は、デビュー作「レザボア・ドッグス」(1991)から9作目「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」(2019)まで、数多くの名作を生み出してきた(「キル・ビル」は続編と合わせて1作とカウント)。

過去アカデミー賞監督賞に3度ノミネートされたほか「パルプ・フィクション」(1994)と「ジャンゴ 繋がれざる者」(2012)では脚本賞を受賞している。

クエンティン・タランティーノ監督の映画9本 ☆は個人的な好み。
1.レザボア・ドッグス  ☆☆☆
2.パルプ・フィクション ☆☆☆
3.ジャッキー・ブラウン ★★
4.キル・ビル Vol.1/Vol.2 ☆☆☆☆
5.デス・プルーフ in グラインドハウス ★★
6.イングロリアス・バスターズ ☆☆☆☆
7.ジャンゴ 繋がれざる者 ☆☆☆
8.ヘイトフル・エイト  ☆☆☆
9.ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド ☆☆☆

ポーリン・ケイル (Pauline Kael, 1919年6月19日 - 2001年9月3日) :
アメリカ出身の女性映画批評家。1968年から1991年まで執筆したザ・ニューヨーカー」誌の映画評で有名であり、アメリカでも最も影響力のある評論家として知られていた。
カリフォルニア州ペタルマ出身。両親はポーランドから来たユダヤ人の移民。カリフォルニア大学バークレー校で哲学や文学を学ぶが、中退。

1953年、雑誌「City Lights」の編集者に誘われて映画評を書くようになる。その後McCall'sやThe New Republicで働く。

1965年に出版した初の映画批評集「I Lost It at the Movies」が150,000部を売り上げベストセラーとなる。
1968年から「ザ・ニューヨーカー」で映画批評を書くようになる。最初の作品は「俺たちに明日はないだった。
1974年「Deeper into the Movies」で全米図書賞を受賞。
2001年9月3日、パーキンソン病のためマサチューセッツ州バークシャー郡の自宅で死去。82歳没。

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【コーヒーブレイク】WBCで東松山市がにわかに注目?ヌートバー・フィーバー!?

WBCで日本が準々決勝のきょう。イタリア戦を迎える。

そんな中、埼玉県の東松山市が、にわかに注目されているという。松山市というと愛媛県の県庁所在地だが「東」松山市となると、わが埼玉県(笑)。

その東松山市が注目されているわけとは…?

無名の大リーガーだったヌートバー外野手WBCで活躍、ペッパーミルポーズが有名になった。そのヌートバー外野手の正式な名前はラーズ・テイラー=タツジ・ヌートバー

 

Yahooニュースによると、侍ジャパンのヌートバー外野手の母親・久美子さんの出身地で、祖父・榎田達治さんが在住している埼玉県東松山市で“たっちゃんフィーバー”が起きているというのだ。ミドルネームの「タツジ」から“たっちゃん”と親しまれ、WBC戦士を街一丸となって声援中なのだ。

そのフィーバーぶりは、犬も歩けば、ではないが東松山を歩けばヌートバーに当たるといわれるほど―。

見渡す限り、ヌートバーの顔、顔、顔。「東松山のたっちゃん がんばれ!」なんだとか。

街中の至る所に商店街お手製ポスターが貼られ、市役所の渡り廊下には「東松山ゆかりヌートバー選手を応援しよう!」の文字が掲げられた。  

商店街ではさまざまなヌートバー応援企画があるという。

想像以上に街が応援ムードに包まれていることを受け、イタリア戦の16日からのぼり旗を15本用意し、商店街に掲げる予定だという。  

商店街では“あやかり商品”を販売して盛り上げる。手作りパン工房ではイタリア戦がある16日に「イタリアを食いつくす」作戦として普段の4~5倍多くピザを作る予定だ。  

 東松山のピザ専門店のピザ

海鮮丼専門店では野球ボール形のおにぎりバットをイメージしたペッパーをひいたカモ肉をセットにした「野球飯 プレイボールセット」を用意、完売続出という。

少年野球もヌートバー人気で盛り上がりを見せている。

 

フィーバーを一過性で終わらせるつもりはなく、毎年ゴールデンウィークに行う商店街の「こども祭り」を今年は“ヌートバー感謝祭”のような形で行うことも計画。

また、野村克也が参拝していたことでも知られている東松山市の箭弓(やきゅう)稲荷神社にはヌートバーファンの参拝が急増。

ホームベース形の絵馬の多くにヌートバーの活躍を祈る文言が記されている。  

ゆかりの地の期待も背負った“たっちゃん”が、イタリア戦でも「ペッパーミルポーズ」を見せてくれるはずだ。

今夜、「負けたら終わり」のイタリア戦のゴングが鳴り響く。

”胡椒(こしょう)挽き” vs  口ひげ 対決とも言われる。

      (ペッパーかピザか?)

 

一昨年の秋に出かけたことがある東松山市(紹介記事は以下に。)

fpd.hatenablog.com

 

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映画「黒いオルフェ」(1959)を再見。ギリシャ神話を現代のリオのカーニバルで描く。

黒いオルフェ」(原題:Orfeu Negro/Black Orpheus、1959)を再見した。製作国フランス。ギリシャ神話の「オルフェウス」の物語をブラジル・リオデジャネイロのファヴェーラ(favela)に舞台を置き換えて、熱狂的なカーニバル(謝肉祭)のシーンと若い男女の悲しい恋の結末が美しい音楽に彩られた映画。

劇中歌「カーニバルの朝(黒いオルフェ)」が有名な作品。
監督は「濁流」(1957)のマルセル・カミュ。出演者はほとんどが一般市民。

1959年カンヌ映画祭グランプリ、アカデミー最優秀外国映画賞(現・国際長編映画賞)、ゴールデン・グローブ賞を受賞。

初見はリバイバルで1970年代初め頃に観て音楽が強く印象に残っていて、映画音楽カセットテープの中に入っていてよく聴いていた。内容は最後に崖から落ちるシーンだけ覚えていたが、ストーリーはほとんど忘れていた。

・・・
カーニバルを明日にひかえたリオ・デ・ジャネイロにやってきた黒人娘ユリディス(マルペッサ・ドーン)は、市電の運転手である黒人青年オルフェ(ブレノ・メロ)の電車に乗った。

ユリディスは、自分を追う死神のマスクをした謎の男を避けて、田舎から従姉セラフィーナを尋ねてきたのだ。

一方、電車が終点について仕事を終ったオルフェは、婚約者ミラとともに街に行き、質屋からギターをうけ出した。ミラは、宝石をねだるが、オルフェが「お金はない」というので、アクセサリーをミラが自分で買って「立て替えたから後で払って」というのだった。

オルフェの歌とギターは、村の子供たちの敬畏の的だった。丘の従姉の家についたユリディスは、隣りからきこえる美しい歌声にさそわれテラスに出た。

こうして、オルフェとユリディスは再会し、愛しあった。夜、明日のカーニバルの練習であるサンバの群舞に二人は酔った。すると、死の仮面をつけた例の男が現れ、ユリディスを追いかけた。

失神したユリディスを救ったオルフェは、彼女を自分の部屋のベッドに横たえた。
カーニバルの当日、ユリディスは従姉の仮装を借りてオルフェの指揮する熱狂的な踊りの輪の中に入った。

夜になった頃、ミラがそんなユリディスに気づいて、彼女につかみかかった。逃れるユリディスを、死の仮面の男が相変わらず追っていた。

ユリディスは必死に市電の車庫に逃げこんだが、天井においつめられた。ユリディスの手が高圧線にかかった時、かけつけたオルフェが車庫内を明るくしようと電気スイッチを押した。

ユリディスが死んだと聞かされたオルフェは深夜の街を、病院から警察へとさまよい、祈祷所でオルフェはユリディスの「絶対にふりかえらないで」という呼び声を聞いた。

しかし、後ろをふりむいてしまったオルフェは、霊媒の老婆を見た。老婆がユリディスの声色をまねていたのだった。死体は死体置場にあったが、夜明けにオルフェは死体を抱いて丘に帰った。

嫉妬で怒り狂って小屋に火を放ったのはミラだった。ミラはオルフェに石を投げつける。石が頭に当たったオルフェはよろけて、ユリディスの遺体とともに崖から落ちて、二人の死体は重なっていた

「オルフェは私の主人」と書かれた古いギターだけが焼け残り、ファヴェーラの少年たちがそれを拾って自分たちのものにし、かき鳴らして歌い踊る。

彼のギターを鳴らしながら、黒人の子供たちは、オルフェのギターを弾けば太陽が昇ると信じていたので、ギターを弾いた。幼い女の子もいて、黒人の子供はオルフェの新たな誕生のようにも映った。

悲劇には違いないが、最後は希望を感じさせる終わり方だった。

主な登場人物:
■オルフェ(ブレノ・メロ)
「太陽の王」。市電の運転手として働くギターの名手。恋人のミラから結婚を迫られるが、彼女の激しい束縛に嫌気がさしている。さらに、ミラの他にも複数の女性から言い寄られている。カーニバルの前日に出会ったユリディスと運命的な恋に落ち、ミラへ別れを告げようとする。
■ユリディス(マルペッサ・ドーン)
ドクロの仮装をした謎の男に命を狙われ、従妹を頼ってカーニバル前日のリオへ逃げて来た。従妹の隣家に住むオルフェと距離を縮め彼と一緒になろうとするが、謎の男はリオにまで迫っていた。
■ミラ(ルールデス・デ・オリヴェイラ
「昼の女王」。オルフェの恋人だが、一方的な情熱と束縛が原因で彼を困惑させている。オルフェがユリディスに想いを寄せていると気付くと、嫉妬を剥き出しにし彼女を殺そうと考える。
■セラフィナ(レア・ガルシア)
「夜の女王」。ユリディスの従姉妹でオルフェの隣人。命を狙われているというユリディスを匿う。彼女がオルフェへ恋をしていると気付き、ミラの詮索をかわしながら二人の恋を応援する。
■ベネディット(ジョルジ・ドス・サントス
オルフェやセラフィナが暮らす集落の子供。友人のゼッカと共にオルフェのギターに憧れている。ユリディスを気に入り、大切にしていたお守りを彼女へ手渡した。

 

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