タランティーノ監督。
クエンティン・タランティーノ監督は次回作をもって監督業から引退すると公言していたが、いよいよ具体化してきた。
監督10作目の監督引退作となるのは「ザ・ムービー・クリティック(原題)」(The Movie Critic)で、タランティーノ監督は、今秋の撮影開始に向けて自ら脚本を執筆しているという。The Hollywood Reporter が独占で報じた。
最終作は、女性映画批評家を題材にしており、舞台は1970年代のロサンゼルスで、米「ニューヨーカー」誌の女性批評家ポーリン・ケイル(Pauline Kael)に焦点を当てた物語になるという。
ポーリン・ケイルはタランティーノ監督が敬愛する人物で、最も影響力のある批評家として知られている。
製作スタジオは決まっていないが、前作「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」に引き続き、英ソニー・ピクチャーズが有力視されている。
今年60歳を迎えるタランティーノ監督は、デビュー作「レザボア・ドッグス」(1991)から9作目「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」(2019)まで、数多くの名作を生み出してきた(「キル・ビル」は続編と合わせて1作とカウント)。
過去アカデミー賞監督賞に3度ノミネートされたほか「パルプ・フィクション」(1994)と「ジャンゴ 繋がれざる者」(2012)では脚本賞を受賞している。
クエンティン・タランティーノ監督の映画9本 ☆は個人的な好み。
1.レザボア・ドッグス ☆☆☆
2.パルプ・フィクション ☆☆☆
3.ジャッキー・ブラウン ★★
4.キル・ビル Vol.1/Vol.2 ☆☆☆☆
5.デス・プルーフ in グラインドハウス ★★
6.イングロリアス・バスターズ ☆☆☆☆
7.ジャンゴ 繋がれざる者 ☆☆☆
8.ヘイトフル・エイト ☆☆☆
9.ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド ☆☆☆
■ポーリン・ケイル (Pauline Kael, 1919年6月19日 - 2001年9月3日) :
アメリカ出身の女性映画批評家。1968年から1991年まで執筆した「ザ・ニューヨーカー」誌の映画評で有名であり、アメリカでも最も影響力のある評論家として知られていた。
カリフォルニア州ペタルマ出身。両親はポーランドから来たユダヤ人の移民。カリフォルニア大学バークレー校で哲学や文学を学ぶが、中退。
1953年、雑誌「City Lights」の編集者に誘われて映画評を書くようになる。その後McCall'sやThe New Republicで働く。
1965年に出版した初の映画批評集「I Lost It at the Movies」が150,000部を売り上げベストセラーとなる。
1968年から「ザ・ニューヨーカー」で映画批評を書くようになる。最初の作品は「俺たちに明日はない」だった。
1974年「Deeper into the Movies」で全米図書賞を受賞。
2001年9月3日、パーキンソン病のためマサチューセッツ州バークシャー郡の自宅で死去。82歳没。
■「にほんブログ村」にポチッと!。