Netflixでまだ記憶に新しい映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」(略称:”ワン・ハリ”、2019)の配信が始まったので再見した。クエンティン・タランティーノ監督の9作目の作品。タラ監督作品はすべて見ているが集大成のような作品。
劇場で見た時の感想は以下に詳しく書いているので省く。
タラ監督は、映画ファンへのサービス精神が旺盛なのか、過去に影響を受けた映画へのオマージュ、リスペクトにあふれているのか、様々な作品を切り取り扱っている。
主人公の落ち目の役者リック(レオナルド・ディカプリオ)が「大脱走」(1963)のオーディションを受けていたなんていうのもその一つ(もちろん創作)。
リック以外にも、3人の「ジョージ」が受けていたというのだ。ジョージ・ペパード(「ティファ二ーで朝食を」)、ジョージ・マハリス(60年代のテレビシリーズ「ル―ト66」で有名)、ジョージ・チャキリス(「ウエストサイド物語」)の3人だ。
役をゲットしたのはスティーブ・マックィーン。
「ワンハリ」で、ポランスキー、シャロンテート夫妻のパーティにマックィーンも招かれていたように、マックィーンもシャロン・テートと交流はあったようだ。マックィーンにカンフーを教えたといわれるブルース・リーもまだ売れるまでだが役として出演している。
クリフ(ブラッド・ピット)の愛犬ブランディも大活躍だ。アメリカン・ピット・ブル・テリアだ。クリフが話しかけながら、缶入りのドッグフードを与える。鼻をならしたら飯抜きとからかわれ、クリフの合図でえさに飛びつくのだ。
雑にエサを準備するクリフだが、自分の晩御飯もブランディのえさに劣らず大雑把。ブランディは実はメスで名前はサユリ。ラストの大活躍でパルム・ドッグ賞を受賞している。暴漢の股間にかみついて離さないシーンは笑わせる。
1970年代を代表する俳優アル・パチーノと2000年代を代表するレオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピットの共演もおもしろい。
蛇足ながら、タラ監督は、脚フェチかと思われるようなシーンが散見される(笑)。
↑こんなシーンや、映画館では、シャロン・テートが前の座席に脚を投げだしていた(笑)。歩いている光景で、膝から下を映しているシーンも多かった。
こちらは完全に美脚を意識したショット。
ということで、この「ワン・ハリ」は、一度ならず、2度3度と見ても飽きない映画だ。