ナ・リーグのレギュラーシーズン全日程が9月30日(日本時間10月1日)に終了し、ドジャースの大谷翔平選手は54本塁打、130打点で本塁打王、打点王の2冠が確定した。
自身初の50本塁打の大台にのせ、キャリアハイを大きく更新した。キャリアハイの打率.310をマークし、日本人初のトリプルスリーも達成した。
さらに日本人最多となる59盗塁で前人未到の「50-50(50本塁打&50盗塁)」にも到達。
エンゼルスから今季、10年総額7億ドル(約1014億円=当時)という巨額契約でドジャースに加入した大谷はパワーだけでなくスピードでも卓越したところを見せ、チームの3年連続22回目の地区優勝に大きく貢献した。
米ヤフースポーツの公式X(旧ツイッター)は「ショウヘイ・オオタニのドジャーブルーでの初レギュラーシーズンは7億ドルの契約にふさわしいものであった」とつづり「打率.310」「54本塁打」「130打点」「59盗塁」「50/50シーズンを達成した初の選手」といった個人成績を並べた。
とはいえ「7億ドル男」の大谷も、今季から10年間の年俸はわずか200万ドル(約2億8000万円)という“超格安選手”。
実際の年俸の97%にあたる6億8000万ドル(約960億円)は後払いという異例の契約を結んだため、米ファンからは「彼はたった200万ドルしかドジャースからもらってない。世紀の掘り出し物だ…」といった“コスパ”に注目する声が上がっている。
130打点も112打点で2位のウィリー・アダメス内野手(ブルワーズ)と18差をつけて独走。2005年の松井秀喜の持っていた日本人最多116打点を更新し、日本選手としては初の受賞となった。
打率.310はルイス・アラエス内野手(パドレス)の.314に次いで2位。惜しくも3冠王を逃したが、史上初の「50本塁打&50盗塁(50-50)」、日本人初のトリプルスリーなど歴史的な1年を過ごした。
一方、米野球専門誌「ベースボール・アメリカ(BA)」は30日(日本時間10月1日)、今シーズンのメジャー全体における年間最優秀選手賞(MVP)を発表した。
MVPにはヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手が選ばれ、ドジャース・大谷翔平投手は2年連続での戴冠とはならなかった。
記録では、上には上がいるものでジャッジは今季158試合で58本塁打、144打点、OPS1.159、本塁打率9.64など“メジャー9冠”を達成。今季の長打率.701は2004年のバリー・ボンズ(.812)以来20年ぶりの高水準だった。
また、wRC+(平均100とした時に打席あたりの得点創出の多さ)は218を記録し、堂々のメジャートップ。MLB公式のサラ・ラングス記者によると、右打者歴代最高数値だったという。
ジャッジの数字は「規格外」のすごさで、大谷と言えども「MVP」には届かなかった。
【追加】大谷翔平選手は、9月のナ・リーグ月間最優秀選手(MVP)に選出された。2023年7月以来、自身5度目の受賞となった。
■「にほんブログ村」にポチッと!。