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映画「総理の夫」(2021)を見る。原田マハ原作の政治コメディ。

   

総理の夫」(2021)を見る。原田マハによるベストセラー小説を基に映画化したコメディ。あまり話題にならなかった映画のようだ。

日本初の女性総理になった女性と、突然“ファースト・ジェントルマン=総理の夫”になってしまった鳥類学者の男性の激動の日々を描く…だが、現実味に乏しく、”ごっこ”の印象。

ヨーロッパなどでは40代の女性の首相はめずらしくないが、この国で42歳の女性総理というのは将来もあり得ないかもしれない。総理になったとたんに妊娠が発覚して…というのも。夫が、頼りなく、あたふたする30代にしか見えないのも現実離れしている。

主演は総理の夫にトホホな役が多い田中圭と、総理には頭脳明晰、キャリアウーマンの典型のような中谷美紀がコンビを組む。

   どう見ても総理夫妻には見えない。浪人の受験生と母親か?(笑)。

中谷美紀は、主演映画としては5年ぶり、さらに結婚後初の主演映画となり、愛する夫に支えられながらこの国の未来のため、全国民の幸せのために信念を燃やす。

実際この国は、かつての勢いはなくなり政治も経済もどん詰まり状態で、三流国家に成り下がっている。国民が苦しんでいるのに、政治家は、失言をしないようにとか保身に汲々、どこを向いているのか…と思うが、映画は警鐘にもならないようだが…。

・・・

【ストーリー】
ある日の朝、鳥類学者の相馬日和(田中圭)は少数野党の党首を務めている最愛の妻・凛子(中谷美紀)から意味深な話を投げかけられた。 

「ねぇ日和(ひより)くん、もしも私が総理大臣になったら、何かあなたに不都合はある?」 。

急に、何それ状態の日和が聞き返してもはぐらかされ、野鳥観察の出張に出た日和。ろくに電波の届かない孤島で十日間を過ごし、戻ってくると、空港で記者たちが待ち構えていた。

何なんこの騒ぎは?と戸惑う日和。

記者は「知らないんですか?」と大画面広告スクリーンでは、妻の凛子が総理大臣に決まったというニュースが流れていたのだ。

突然「総理の夫」となってしまった日和。 微力だが凛子の夢を全力で応援しようくらいに思っていた日和だったが、予想もしなかった激動の日々に巻き込まれていくのだった。

・・・
古参の古だぬきのような大物政治家(岸部一徳)が登場したり、総理の夫にハニトラが仕掛けられたりと、出る杭は打たれる風潮が根強く、女性総理の登場は期待できそうにない。

■原作:原田マハ「総理の夫 First Gentleman」(実業之日本社文庫)
■監督:河合勇人
■脚本:松田沙也 杉原憲明
■音楽:富貴晴美
■キャスト
相馬日和:田中圭
相馬凛子:中谷美紀
富士宮あやか:貫地谷しほり
島崎虎山:工藤阿須加
伊藤るい:松井愛
徳田実:木下ほうか
幡ヶ谷卓:長田成哉
窪塚豊:関口まなと
阿部久志:米本学仁
医師:国広富之
衆議院議長寺田農
相馬多和:片岡愛之助
小津智祐:嶋田久作
相馬崇子:余貴美子
相馬日向:永尾柚乃
原久郎(はらくろう):岸部一徳
ほか

  

 

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