「葬儀屋の女」(原題:Totenfrau、2022)(全6話)を見る。オーストリアのミステリードラマ(言語:ドイツ語)。夫をひき殺された女性が犯人捜しに乗り出し、死の真相を追ううちに、山村の奥深くに広がる闇と秘密に引き込まれていく。原題は「死者の女」。6話を完走するには、やや忍耐も必要(笑)。
日常的に死と向き合う葬儀屋の女性が、最愛の夫を殺害されて復讐への道を歩み始める物語。アルプスの雪景色が圧巻。山間部などをバイクが走る姿が迫力がある。中身はかなりグロい部分もある。
復讐物語とはいえ、夫を殺された女が、次々に犯人グループ・メンバーを容赦なく殺していくが、ラストで、女が殺人罪に問われることがなくエンディングとなっていて、その後どうなったのか、やや中途半端。
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ブラム(アンナ・マリア・ミューエ)は有名なスキーリゾートの葬儀場を営んでおり、夫と2人の子供と共に幸せな生活を送っていた。
そんなある日、最愛の夫が事故死してしまう。
すぐにブラムは、夫がなにか恐ろしい秘密を暴こうとしていたため殺害されたことに気づき、復讐を誓う。夫は何かに巻き込まれていたようで、その秘密が徐々に明らかになっていく。
一言で言えば、未亡人の復讐劇。「死人がいないところに事件なし」という言葉が何度か登場。この未亡人、犯人グループは4人とみて、一人また一人と消していくが、そこは葬儀屋で、身体を切り刻んで、ほかの死人同様に棺桶に入れて葬ってしまうという荒業。
背景には、富豪のグループのアルプスのスキーリゾート開発を巡る計画に絡んで、秘密をつかんだ夫(警察官)が消されるというところから始まるが、4人を始末したと思ったら、五番目の男が登場。これが厄介だったという話。
【主な登場人物】
●ブリュンヒルデ・ブルム:主人公。インスブルック近郊で葬儀屋を営む。養父母を水難事故で亡くしている。
●マーク・ブルム:インスブルックの警察官。何者かのレンジ・ローバーによりひき逃げされ死亡。
●カール・ターラー:マークの父。ブルムの義父。
●ティムとネーラ:ブルムとマークの子ども。感受性が強い
●レザ・シャディド:ブルムの助手。シリアからの亡命者。
●マッシモ・リッチ:マークの同僚警察官。何かとブルムを気遣う。
●ドンニャ:マークが保護した少女。外国籍。
●ヨハンナ:村の権力者、シェーンボーン家の夫人。ジュディ・デンチに似ている風貌。
●エドウィン・シェーンボーン:ヨハンナの息子。画家。覆面男の1人。
●ヘルベルト・ヤウニッヒ:牧師。覆面男の1人。
●ベルトル・プーチ:レストラン経営者。覆面男の1人。
●ヴィルヘルム・ダンツベルガー:マークとマッシモの上司である警部。
●ルートヴィヒ:マークの手術を担当した医師。
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